マーリンズとの1年契約で合意した報じられたクリストファー・モレル(C)Getty Images 争奪戦を制したのはマーリ…

マーリンズとの1年契約で合意した報じられたクリストファー・モレル(C)Getty Images

 争奪戦を制したのはマーリンズだった。マーリンズの球団公式サイトは現地時間12月12日、レイズからフリーエージェント(FA)となっていたクリストファー・モレルとの1年契約に合意したと、関係者の話として伝えた。

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 モレルの名前は日本のメディアでも報じられたばかりだった。11日にエドウィン・ヘルナンデス記者が自身のXに投稿。「楽天イーグルスと埼玉西武ライオンズから、獲得へ強い関心を寄せられている」と伝えていた。ところが、一夜明けると、メジャー残留で決着。同じフロリダ州に本拠を置くチームに移籍した。

 別の中南米やアジア事情に詳しいフランシス・ロメロ記者はXで「モレルにはNPBやKBOの球団も強い関心を示していたと、複数の情報筋で確認が取れた」と報じた。内外野の複数ポジション守れる右の長距離砲で、日米韓による争奪戦を、マーリンズが制した格好だ。

 ドミニカ共和国出身の26歳は、2022年にカブスでメジャーデビューを果たした。2年目の23年には107試合の出場ながら、26本塁打と長打力を発揮。打率.247、70打点で飛躍を期待させた。だが、翌24年はカブスとシーズン途中に移籍したレイズの2チームで合計152試合に出場したものの、打率.196、21本塁打と確実性に欠いた。

 今季は105試合で打率.219、11本塁打と本数も減らし、11月になってノンテンダーFAとして退団していた。4年連続100三振以上で、打撃の荒さも目立った。

「外野3つと、内野も全て守ってきたが、マーリンズでは一塁を中心に起用される見込みだ」と球団公式サイトは伝えた。「今季は11本塁打に終わったが、それでも今のマーリンズではチーム4位に相当する」と打線の低迷が深刻で、巻き返しへの一つのピースとして期待を寄せた。

 楽天は2020年のア・リーグ本塁打王のルーク・ボイトとオスカー・ゴンザレスの残留に成功。だが、今季は2ケタ本塁打は途中加入で13発のボイトだけで、日本選手は浅村栄斗の9本塁打が最多だった。

 西武も来季2年目のタイラー・ネビンがチーム最多の21本塁打したものの、2ケタ本塁打は他に12発の渡部聖弥と10発の西川愛也だけ。いずれも長打力がチームの課題で、大砲獲得へ動いていた背景は納得できる。

 今後も一発が期待できる助っ人砲を探していくとみられる。ウインターミーティングが閉幕し、中堅クラスのFA選手の契約も次々とまとまり始めており、次なる一手が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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