14日、千葉日大一は未就学児や小学校低学年に向けた野球教室を開催。昨日からの雨の影響で付属の小学校の体育館で前半と後半の…
14日、千葉日大一は未就学児や小学校低学年に向けた野球教室を開催。昨日からの雨の影響で付属の小学校の体育館で前半と後半の2回に分けての実施となったが、球児と子どもたちがおよそ4時間交流をした。
これまでも子どもたちに対して野球教室を開いてきた千葉日大一。今年も新居凜主将を中心に選手たちが積極的にコミュニケーションを取るなかで、元千葉ロッテマリーンズ・青松慶侑さんも子どもたちへ指導している姿があった。
上宮太子からドラフト7位で千葉ロッテへ入団。2軍生活が長かったものの、ファームでは数々のタイトルを獲得し、2016年に現役引退。その後は生命保険会社に勤務している。

第1回目からこの野球教室に参加している青松さん。「野球の根幹は楽しむ」ことだという考え。そして自身の現役時代の経験から、子どもたちへ野球の面白さを伝えることを大切にしている。
「入団して最初の3年はボビー(バレンタイン)のもとで野球をやって、日本一を達成した年がありましたが、みんなが楽しく戦っていたというのがあります。もちろん日本一になったから楽しかった部分もあると思いますが、主体性を持って楽しくやれていたからだと思っています」
子どもたちに対して正しい打ち方を教えるなど、青松さんは終始野球の楽しさを伝えようとしていた。どこまで伝わっていたかわからないが、子どもたちの真剣なまなざし。そして無邪気な笑顔を見れば、野球の楽しさは分かっているように見えた。それだけでも、この野球教室を開催する意義はあっただろう。

と同時に、千葉日大一の選手たちが、主体性を持って動けていることも評価。それも現役生活の経験があるからだ。
「ボビーにあるとき、練習をやりすぎだっていうことで止められました。けどプロ野球なので勝たないといけないし、試合に出ないといけなかったので、同じ練習でも主体的にやることが大切だったんだと思います」
新居主将はイベント後半からマイクを持ってチームメイトへインタビューをするなど、選手たち自ら盛り上げようとする姿があった。大勢の子どもたちはもちろん、保護者も見守る中での進行に、新居は「大変でしたけど、貴重な経験だった」という。
ほかにも今回初めて参加した1年生・石橋悠斗は「同じ目線で話したり、こちらから積極的に声をかけるようにした」と子どもたちと距離を縮めようと、主体的に各自で動いている姿があった。

青松さんから見れば、この点でも野球教室を開く意義があったというところだろう。
来年も開催予定ということで早くも動き出すつもりだというが、まずは春季大会、そして夏の大会だ。県大会初戦で敗れ、巻き返しの春へ「冬場は厳しい練習ですが、やらされるのではなく、前向きに自分たちの実になるものにしたい」と誓った新居主将。春季大会以降の戦いぶりも見逃せない。