聴覚障害者の国際スポーツ大会「夏季デフリンピック東京大会」の陸上男子ハンマー投げで銀メダルに輝いた滋賀県竜王町出身・在…

 聴覚障害者の国際スポーツ大会「夏季デフリンピック東京大会」の陸上男子ハンマー投げで銀メダルに輝いた滋賀県竜王町出身・在住の不動産会社アスリート社員、森本真敏さん(40)が第1号の町民栄誉賞を贈られた。

 難聴のため在籍した県立聾話(ろうわ)学校(栗東市)高等部1年生のとき、陸上部の顧問の勧めでハンマー投げを始めた。2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得した室伏広治選手から投法を教わったこともあり、技術面や精神面で強い影響を受けたという。

 筑波大学を卒業した後、08年にトルコであった第1回世界ろう者陸上競技選手権大会で58メートル80を記録し、優勝。13年には、今も破られていない世界ろう者記録の63メートル71を国内大会で記録した。

 だが、同年にブルガリア・ソフィアで開催された夏季デフリンピックでは銀メダル。「そこで燃え尽きました」と森本さん。右足の骨折もあり、一度は引退した。

 その後、夏季デフリンピック東京大会に挑戦しようと現役に復帰。今年11月20日にあった競技で56メートル04を記録し、銀メダルを取った。

 町は今年の町制施行70周年を機に、10月に名誉町民制度と、スポーツや芸術、学術、文化などの分野で町民に感動を与えるような輝かしい成績を収めた人に贈る町民栄誉賞を創設。森本さんについては、東京大会での銀メダルの成績が町民栄誉賞の基準を満たすとされた。

 森本さんは12月3日に竜王町防災センターであった表彰式で「今、自分がここにいるのは、みなさんのおかげ。この経験を次の世代の子どもたちにも伝えていきたい」と手話で感謝の言葉などを表現。4年後の夏季デフリンピックアテネ大会を視野に、現役を続行する意欲も示した。(辻岡大助)