ドラフトは支配下7人中6人が大学生…新助っ人はターノックのみ 今季59勝79敗5分、勝率.428でセ・リーグ5位に終わっ…

ドラフトは支配下7人中6人が大学生…新助っ人はターノックのみ

 今季59勝79敗5分、勝率.428でセ・リーグ5位に終わった広島。2年連続でBクラスに沈み、来季こそはAクラス入り、2018年以来となるペナントを目指す。このオフは計12人に戦力外通告を出した一方で、すでに支配下枠は「66」。なかなか身動きが取れない状況で、どのように残る「4」枠を使うだろうか。

 2016年からセ・リーグ3連覇を果たした広島だが、このオフは功労者が多く退団となった。黄金期のリードオフを務めた田中広輔内野手、松山竜平外野手ら計12人を戦力外とした。また、今季55登板で8セーブを挙げたテイラー・ハーン投手が自由契約となるなど、多くの選手が退団している。

 今年のドラフト会議では、支配下7人、育成2人を指名した。1位には大学球界きっての好打者、立石正広内野手(創価大)に入札するも3球団競合の末にくじを外し、同じく大学生野手の平川蓮外野手(仙台大)の指名に成功した。支配下7人のうち高校生は6位の西川篤夢内野手(神村学園伊賀高)のみと、即戦力路線に舵を取り、デプスを埋めた形となった。

 助っ人を見ると、サンドロ・ファビアン外野手とエレフリス・モンテロ内野手は残留したものの、ハーンは自由契約となり、ジョハン・ドミンゲス投手は退団となった。フレディ・ターノック投手を加えたものの、新たに戦力を加える可能性はある。現役ドラフトでは大道温貴投手を出し、代わって俊足の辰見鴻之介内野手を楽天から加えた。

 結果的に支配下はすでに「66」に達した。育成は計10人いるなかで昇格する選手が現れるのか。それとも新たに戦力を加えるのか。選択肢は限られる中で、パンパンの枠のやりくりに注目される。(Full-Count編集部)