イングランド1部クリスタル・パレスに所属するサッカー日本代表MF鎌田大地の芸術的なワンタッチパスへの称賛が続いている。…

 イングランド1部クリスタル・パレスに所属するサッカー日本代表MF鎌田大地の芸術的なワンタッチパスへの称賛が続いている。

 現地12月11日に行われた欧州カンファレンスリーグ(ECL)リーグフェーズ第5節で、クリスタルパレスはシェルボーン(アイルランド)とのアウェイ戦に3−0で勝利した。その先制点を演出したのが、鎌田だった。

 3−4―2−1、鎌田はもはや鉄板となっているアダム・ウォートンとダブルボランチを組んだ。その前半11分だった。左CBのマーク・グエイがドリブルでゆっくりと持ち上がると、中盤中央の位置に入り込んだ鎌田にパスを送る。左後方からパスを受ける形となった鎌田。そこからボールを止めず、右足ダイレクトでボールを叩き、左前方へスルーパスを送った。

 この鎌田の意表をついたワンタッチパスに、トラップしてからのプレーを予測していた相手DF陣は対応できず。ボールは体勢が整えられていない相手DFの間を滑るように抜けて、FWエディ・エンケティアの前方のスペースに送り込まれた。そして、フリーでボックス内に侵入したエンケティアが丁寧にゴール前に折り返し、FWクリスタントゥス・ウチェが押し込んだ。

■「こういうのを観たくてサッカー観てんだよなって思わせてくれるパス」

 現地実況も思わず「ビューティフルパス」と漏らしたこの鎌田の芸術的なパスに対して、SNS上には「鎌田大地のワンタッチパス、芸術的すぎませんか?」「これはシビれる」「この鎌田のダイレクトパスよ 指揮者だろもうこれ」「美しい⋯。こういうのを観たくてサッカー観てんだよなって思わせてくれるパス」「鎌田の脱力感が神」と感嘆の声。「あのダイレクトパスは痺れた!鎌田はやっぱり別格。攻撃のリズムを一瞬で変えてしまうのがすごい」と鎌田の能力の高さを評価するコメントが相次いで寄せられた。

 その後、クリスタル・パレスは前半25分にエンケティアがゴールを決めると、同37分には鎌田のアシストでジェレミ・ピノがチーム3点目を記録。鎌田はウォートン、ピノと、現在のクリスタル・パレスの「核」となっている選手たちとともにハーフタイムで“お役御免”となってベンチに下がった。

 現地12月14日に予定されているプレミアリーグ第16節では、クリスタル・パレスはホームでマンチェスター・シティと対戦する。この注目の一戦でも、好調をキープして別次元の活躍を続けている鎌田が試合の鍵を握っている。

いま一番読まれている記事を読む