秋田大野球部の永井志直投手(理工学部4年、札幌月寒高出身)が独立リーグ・BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに入団する…

 秋田大野球部の永井志直投手(理工学部4年、札幌月寒高出身)が独立リーグ・BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに入団する。「中途半端にやるのはもったいない」と、決心した先のプロ入りだった。秋大からは例の少ないプロ挑戦だ。

 2年生の春ごろ。卒業後をイメージした。このまま普通に就職? いや、まだ何かできるんじゃないか。

 「自分への期待というか、若いうちに本気でやった、というものを見つけたくなった」

 小学校から取り組んできた野球で「球速140キロを目標にやってみよう」と決めた。当時は120キロ台。まだ間に合うと思った。

 一度は失敗した。筋力をつければいい、との発想が「安直でした」。2年生の秋、また模索。関西のパーソナルコーチに行き着いた。投球フォームの動画を送り、指導を受ける。その指摘に目を開かされ、一気に好転した。

 肝心なのは体の使い方だった。フォームの力みを取り、無駄な動きを省く。「下半身の力をうまくボールに伝えられるようになった」という。

 プロを意識したのはそのころだ。「やるなら、結果が出る前に上を目指そうと。早い段階で覚悟を決めた方がいい」

 3年生の春、球速は130キロ台に乗った。秋にはついに140キロに達し、4年生になった今年7月、最速143キロを記録した。

 今季、北東北大学野球2部春季リーグ戦で2位となり、自身は優秀選手賞を獲得。春、秋季とも最優秀防御率とベストナインのタイトルを取り、秋の防御率は42回を投げて0.21をマークした。

 11月にBCリーグの合同トライアウトに参加し、最終3次試験のシート打撃に残った。1安打を許したものの3奪三振。その後のドラフト会議で、今季のリーグ王者・群馬から1巡目指名を受けた。群馬の永井克弥ゼネラルマネジャーは「自分で考えて球速を上げてきて、伸びしろを感じる投手」と評価する。

 「シンプルに『いい球』を投げたい」と永井投手。「自分の可能性を残したまま終わりたくない」。さらなる高み、NPB(セ・パ12球団)を目指す気になっている。(隈部康弘)