◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日(12日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー…

強風の最終日に16位から急浮上!新人戦を7位で終えた鳥居さくら

◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日(12日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー72)

第1組のスタート時点で秒速6m前後の強風に見舞われた最終ラウンド。アンダーパーは出場20人で3人という過酷なコンディションで、2回目の挑戦でプロテストに合格(7位タイ)した鳥居さくらが気を吐いた。16位から4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算1アンダーの7位に浮上。「これだけの風の中で伸ばせたことは勉強になったし、(今後への)モチベーションにもなる」と上位フィニッシュを喜んだ。

来年からプロツアーを戦う上で、経費などに充てる賞金はどうしても気になるところ。スタート前には賞金表を改めて確認したという。16位タイ(2人)のままなら29万2500円。「頑張って50万円はもらいたい!」という意気込みをラウンドにぶつけ、「気合いと根性で」目標を超えるプロ初賞金72万円をゲットした。

このオフはショットの精度を磨くこともテーマのひとつ

この3日間は、風がフォローとアゲンストで「読みやすい」前半アウトでスコアを伸ばした。しかし、横風が入るインに入るとスコアを崩した。中でも初日の13番(パー5)は1打目を木に当てるなど9打の大たたき。2日目も11番の1打目をOBエリアに入れるトリプルボギーを喫し、いずれも1ホールの大失敗が大きく成績に響いていた。この日は前半4バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がり、この2日間の「気のゆるみ」から生まれていた大たたきを抑え込んだ。

来季のツアー出場権を争うQT(予選会)の1次予選では、6位で迎えた最終日に「82」をたたいて最終予選に進めなかった。ルーキーイヤーは下部ステップアップツアーが主戦場となる見込み。2024年に「日本女子アマ」を制し、今年は日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに所属するなど実力は折り紙つきながら、今週の2日目までと同様、急に失速してしまうイメージはぬぐえない。

「ステップといえども甘くない世界なので、気を引き締めてオフのトレーニングをしっかりと。基礎の練習を怠らないようにしたい」。昨年春ごろからは、鳥居の故郷、兵庫県を拠点に置く国内男子ツアー3勝の星野英正から指導を受ける。「経験のすごい方だし、マネジメントなどでも学ぶことが多い」と話す師匠と合宿を組み、一年間をしっかり戦える体に仕上げてルーキーイヤーに臨む。(千葉県長南町/塚田達也)