2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返って…
2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。
佐賀県では、佐賀北が夏甲子園出場を決め、初戦を突破。「がばい旋風」と呼ばれ優勝した2007年に生まれた3年生たちが、その時以来、18年ぶりの甲子園白星をつかんだ。エース稲富 理人投手(3年)を中心とした守りのチームが、初戦で青藍泰斗(栃木)に延長10回タイブレークの末に勝利。2回戦で明豊(大分)に敗れ、「がばい旋風」の再来とはいかなかったが、ミラクル優勝の年に生まれたナインの健闘は印象に残った。
2年前の夏甲子園で、「仮面ライダー兄弟バッテリー」で話題となった松延 響投手(3年=鳥栖工)も、この夏で高校生活を終えた。1年だった2年前は捕手である兄のミットを目がけて投げていた。最終学年になり最速も146キロに伸びた直球で8強まで駒を進めたが、鳥栖の前に延長10回タイブレークの末に敗れた。
その他、佐賀商の最速145キロ右腕・藤瀬 奎嵩投手(3年)は初戦で完封勝利を挙げたが、2戦目となった3回戦で鳥栖に敗れた。嬉野の最速148キロ右腕・林 龍之介投手(3年)は初戦敗退。15奪三振の好投を見せたが、8回途中で降板。延長タイブレークの末にチームも敗れた。九州でもトップクラスの逸材の活躍に期待されたが、最後の夏は甲子園には届かなかった。
春は龍谷が優勝。その龍谷は第1シードで迎えた夏に初戦敗退し、佐賀北が優勝した。その佐賀北は秋ノーシードで、優勝は唐津商が奪った。来年も混戦の佐賀県となりそうだ。