スクーバルのドジャース移籍の可能性は…米識者が見解 MLBのウインターミーティングが11日(日本時間12日)に終了し、今…

スクーバルのドジャース移籍の可能性は…米識者が見解

 MLBのウインターミーティングが11日(日本時間12日)に終了し、今季56本塁打のカイル・シュワーバー外野手や通算264本塁打のピート・アロンソ内野手らが大型契約を結ぶなど、FA市場が大きな動きを見せた。そんな中、ドジャースが獲得を狙っていると囁かれている、サイ・ヤング賞左腕の動向に関する報道も増えてきている。

 米メディアの興味が高まっているのは、タリク・スクーバル投手(タイガース)のドジャース移籍だ。ウインターミーティングに入ると、スクーバル獲得に向けてドジャースが本腰を入れているとの報道が急増。中にはトレードパッケージも決まり、あとは来年オフにFAとなる左腕が移籍後に契約延長に応じれば合意の可能性が高いとも言われている。

 しかし、これにドジャース専門ポッドキャスト番組「ドジャース・テリトリー」で司会を務めるアラナ・リゾ氏は否定した。「彼が(契約延長せずに)FAに突入することはわかっています。代理人がスコット・ボラスなので、FAに突入させないことを許す訳がありません」とし、敏腕代理人が他球団との値上げ合戦を行わずに契約延長するわけがないと指摘する。

 続けてリゾ氏は「そうなると、(ドジャースは)1年のために誰を差し出すことができるのでしょうか? スクーバルを獲得してもFAに突入するまでの1年しか保有することができません」とし、ドジャース側が複数の若手や有望株を差し出すメリットが少ないと見る。

 同じく司会を務めるクリント・パシーヤス氏も「トレードして(FAまでに)契約延長を結ぶのは想像しづらいです。タイガースは難しい状況に置かれています」とリゾ氏の意見に賛同。FAまで“あと1年”の期間が、タイガースとドジャースにとって大きな足枷になっていると強調した。

 パシーヤス氏は「タイラー・グラスノー、トッププロスペクトのジャクソン・フェリス、(球団)プロスペクトランキング3位のジェームズ・ティブスなど、(トレードできる)駒は揃っています」と交換要員を揃えることはドジャースに問題はないとしたが、「ドジャースがたった1年のレンタルのために、これだけ才能のある選手をトレードするのは“バッドトレード”だと思います」と、同じく1年の保有だけではうま味がないと見ている。

 ドジャースは9日(同10日)、メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアス投手と3年6900万ドル(約107億円)で契約したと複数の米メディアが報じている。昨季は投手3冠、今季は2年連続でのサイ・ヤング賞に輝いたスクーバルもドジャースのユニホームを着てプレーすることになるか。動き出した移籍市場から目が離せない日が続きそうだ。(Full-Count編集部)