明治安田Jリーグの年間表彰式「2025Jリーグアウォーズ」が11日、横浜市内であり、今季の最優秀選手賞(MVP)に、9…

 明治安田Jリーグの年間表彰式「2025Jリーグアウォーズ」が11日、横浜市内であり、今季の最優秀選手賞(MVP)に、9年ぶりのJ1優勝を果たした鹿島アントラーズからGK早川友基(26)が初めて選ばれた。GKの選手が選ばれるのは2010年の楢崎正剛(名古屋グランパス)以来15年ぶり2人目。ベストイレブンには鹿島の選手が3人選ばれ、MF小泉佳穂(柏レイソル)ら10人が初受賞となった。

■代表初選出、「シュートスピードが…」

 鹿島では16年ぶりに最優秀選手賞を獲得した早川友基は「優勝なくして、得ることはなかった賞。厳しいシーズンを戦い抜いたチームメートに感謝したい」と語った。

 今季就任したクラブ出身の曽ケ端GKコーチと目指してきたのは「不動」の姿勢だ。相手がシュートを打つまで先に動かず、ピンチでも最後まで慌てない。落ち着いて対応する姿は、チームに安定感をもたらした。

 被シュート数はリーグのGKで4番目に多い445本。守備を崩されても、セーブ総数は1位と止め続けた。GKの優位性が鹿島に9年ぶりの栄冠をもたらした。

 シーズン終盤。ある試合でスーパーセーブをした早川が少し困惑したようにつぶやいた姿が印象に残っている。

 「シュートスピードが全然、違うんですよね……」。日本代表に初選出されたのは、今年7月。そこから定期的に呼ばれ、練習でFW上田綺世(フェイエノールト)ら欧州組のシュートを受けた。Jリーグのスピードでは物足りない、と感じるほど視座が上がり、優勝争いがかかった最終盤での好プレーは余裕すら漂わせた。

 中学時代は、身長が低くて横浜マのユースに昇格できなかったという。GKでは楢崎正剛以来、2人目のMVPとなった26歳は「少しでも子どもたちがGKをやりたい、早川選手みたいになりたいと思ってもらえるような選手になりたい」。来夏のワールドカップ(W杯)での活躍も当然、視野に入っている。(照屋健)

■19歳の佐藤、「今の何倍も成長を」

 ベストヤングプレーヤー賞に選ばれた19歳の佐藤龍之介(岡山)は「正直、(この賞を)とれると思っていましたけど、ほっとした」とおどけて喜んだ。今季28試合でチーム最多タイの6得点を挙げるなど、J1初挑戦の岡山を残留に導いた。6月には日本代表デビューを果たし、来年のワールドカップ(W杯)もめざす。「メンバー入りではなく、出て活躍することを目指す。今の何倍も活躍し、成長しなければいけない」と飛躍を誓った。

■レオセアラ、「毎日の積み重ね」

 21ゴールで得点王に輝いた鹿島のFWレオセアラは「日々努力し、チームメートと切磋琢磨(せっさたくま)したことでもたらされたタイトル。みんなに感謝したい」と謙虚に喜んだ。ブラジル出身の30歳。鹿島に加入した今季は序盤からゴールを重ね、最終節の2得点で優勝にも貢献した。J1では5年連続の2桁得点。「毎日の積み重ねでゴールは生まれてくる」と誇った。

■主な受賞者のコメント

 ロドリゲス監督(柏) 優秀監督賞を受賞し、「我々が攻撃的で、魅力的なサッカーを表現したからこそ得られた賞だと思う。昨年からスタイルを明確に変えた、ということがクラブとして評価された」。

 小泉(柏) 浦和から加入して1年目でベストイレブン初受賞。「サッカー人生の中でも一番楽しい1年間だった」

 ラファエルエリアス(京) 18得点でベストイレブン初受賞。「来年もハードワークをして、チームに還元したい」

 田中聡(広) ベストイレブン初受賞。「守備で特長を出せた1年だった。あとは攻撃を改善できればもっと良くなる」

■ベストイレブン

GK

早川友基 鹿島 初

DF

植田直通 鹿島 初

古賀太陽 柏 初

荒木隼人 広島 初

MF

小泉佳穂 柏 初

稲垣祥 名古屋 2

田中聡 広島 初

FW

レオセアラ 鹿島 初

相馬勇紀 町田 初

伊藤達哉 川崎 初

ラファエルエリアス 京都 初

■主な賞の受賞者・クラブ

最優秀選手賞(MVP)

早川友基 鹿島 初

得点王

レオセアラ 鹿島 初

ベストヤングプレーヤー賞

佐藤龍之介 岡山

最優秀ゴール賞

レオセアラ 鹿島 初

フェアプレー賞高円宮杯

神戸 2

フェアプレー個人賞

前川黛也 神戸 2

大迫敬介 広島 3

植田直通 鹿島 初

優勝監督賞(J1)

鬼木達 鹿島 5

優秀監督賞(J1)

ロドリゲス 柏 2

最優秀主審賞

荒木友輔 初

最優秀副審賞

三原純 初