卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は11日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動…
卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は11日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動車)が同17位のシモン・ゴジ(フランス)と対戦。ゲームカウント4-2で勝利し、準々決勝進出を決めた。
激しい打ち合いを制して初戦突破を果たした張本智は、試合後、自身のプレーを振り返るとともに、31歳のベテラン・ゴジの戦いぶりにも賛辞を送った。
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■中盤まで拮抗も要所を取り切る
昨年の北九州大会で3度目の準優勝を果たし、今大会で悲願の初優勝を狙う張本智。初戦の相手となったフランスの実力者・ゴジの積極的な攻撃の前に、第1ゲームを5-11で落とす。第2、3ゲームを奪い返すも、第4ゲームでは再びゴジのペースに押され、5-11で奪われた。ゲームカウント2-2で中盤戦を迎え、緊迫感が高まった。
しかし、張本智はゴジの強烈なストレートに対してブロックで応戦するなど、守備から攻撃への切り替えでリズムを掴む。サービスや台上技術の多彩さも発揮し、第5ゲームを11-8、第6ゲームを11-7で連取。苦戦しながらも勝利を手にした。
張本智は試合後に、「彼は今年1年間、素晴らしいパフォーマンスをして、素晴らしい成績を残してこのファイナルに来ている。僕もいつも以上に気合を入れて準備した」と語り、相手へのリスペクトを示したうえで、「試合中もいろいろな困難があったけれど、1球1球、“課題をクリアする”気持ちでプレーした。もちろんストレートや4-1で簡単に勝てるとは思っていなかったので、こういった苦しい試合を想定して、勝ち切れたのは良かった」と、手応えを口にした。
準々決勝では、世界ランキング6位のフェリックス・ルブラン(フランス)と対戦。国際大会では0勝4敗と分が悪く、直近の「ITTF混合団体ワールドカップ(W杯)」でも敗れている天敵である。
張本智はインタビューで「ファイナルズは5年連続出場で、そのうち3回は準優勝。今回は2位の壁を超え、何としてでも優勝できるように。一戦一戦、全力で頑張りたい」と力強く意気込んだ。
今大会、男子シングルスで唯一のベスト8入りを果たした日本勢となった張本智。準々決勝で“天敵”F・ルブランを破り、悲願の優勝に一歩近づけるか注目が集まる。
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