本人の要望で開発、ワコールが2026年2月発売へ 異例の発売だ。株式会社ワコールは12日、同社のコンディショニングウェア…
本人の要望で開発、ワコールが2026年2月発売へ
異例の発売だ。株式会社ワコールは12日、同社のコンディショニングウェアブランド「CW-X」から、ブランドアンバサダーであるドジャース・大谷翔平投手のために開発した肘用サポーター「CW-X Arm Brace」を、プロ野球選手およびメジャーリーガー限定で発売すると発表した。専用ウェブストアにて2026年2月2日から展開される。
商品は、大谷が2023年に受けた2度目のトミー・ジョン(TJ)手術後、投打のパフォーマンス維持に向けたサポーターを模索する中、「肘の内側を守り、調節機能を備えたものをつくってほしい」というリクエストから開発がスタート。2025年シーズンの実戦で使用された後、その着用感を踏まえて「同じ悩みを抱える選手にも役立てたい」と大谷が提案し、商品化が決定した。
「CW-X Arm Brace」は、長年培ってきたテーピング技術に加え、ミリ単位で伸展度合いを調整できる独自のワイヤー構造を採用。肘の可動域を制御し、投球動作をサポートする。初回購入時にはサイズ測定と商品説明が行われ、最適なフィッティングを確認したうえで購入する仕組みとなっている。
近年、メジャーリーグでは投手の約4人に1人がTJ手術を経験しているとされ、日本でも増加傾向にある。大谷は「今シーズン、投手として復帰するにあたり、コンディショニングやパフォーマンス向上のために様々な工夫を重ねてきました。このCW-X Arm Braceもその一つで、現場で感じたことをCW-Xチームに伝えながら試作や調整を続けてきました。マウンドに立つときに“安心して投球に向き合える”と感じられるアイテムです。今後も必要とする選手の力になればうれしいです」とコメントしている。
自身の投打二刀流復活を支えた“秘密兵器”を野球界に還元する。大谷らしいスケールの大きな試みとなる。(Full-Count編集部)