2023年前回大会は2番・近藤、3番・大谷が原動力に ソフトバンクの近藤健介外野手が11日、福岡市内で行われた「TEAM…
2023年前回大会は2番・近藤、3番・大谷が原動力に
ソフトバンクの近藤健介外野手が11日、福岡市内で行われた「TEAM AMAGIトークショー2025―福岡遠征―」に参加した。来春に開催予定の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、すでに参戦を表明している大谷翔平投手(ドジャース)との共闘を熱望した。
ブランディングデザイン会社「HarboR」が主催したイベントで、近藤のほか藤岡裕大内野手(ロッテ)、西川龍馬外野手(オリックス)、石川亮捕手(同)、大盛穂外野手(広島)森敬斗内野手(DeNA)、現役ドラフトでオリックスに移籍した平沼翔太外野手、今オフに阪神から戦力構想外通告を受けた渡邉諒内野手が参加した。今回集まった8人は2026年1月初旬から鹿児島県・徳之島天城町で自主トレを行う予定だ。
2023年の前回WBCは2番・近藤、3番・大谷のタッグが大きな原動力となり、侍ジャパンとして3度目の世界一に輝いた。「期間が短すぎるくらい、つい最近のことに感じますね」と笑みを浮かべつつ、「本当に世界ナンバーワンのプレーヤーですし、前回よりもすごさを増していると思うので。単純に一緒にプレーできる楽しみもありつつ、連覇に向けて一緒に頑張れればいいなと思います」と同じグラウンドに立つことを強く望んだ。
前回大会以降、大谷は2023、24年にメジャーで2年連続となる本塁打王を獲得し、今季は自己最多の55本塁打をマーク。投手としても復活し、4度目となるMVPを受賞するなど、プレーヤーとして一回りスケールが大きくなった。一方で、前回よりも世界中から注目を浴びる存在になったともいえる。
ともに高卒で日本ハムに入団し、大谷より1学年上の近藤が口にしたのは、スーパースターだからこそ抱える“苦悩”だった。「本人のプレッシャーは、僕らが感じられないくらいすごいと思うので。そこはやっぱり『大変な域で野球をしているな』っていうのは思いますね」。
公私で仲のいい後輩だが、悩みや苦しさを相談されたことはないという。「そんなことを打ち明ける人間じゃないので。大変だと思っていてもですね」。近藤が強調したのは、大谷の“人間的な強さ”だった。「以前はやることなすことが『すごい』ってなっていましたけど、今はもう当たり前のようにすごいことをしているので。そこは本当に異常だと思います」。
大谷がSNSで参戦を表明したのは「ネットニュースで見ました」という近藤。「びっくりしたというよりも、もう出てもらわないと。あれだけ海外のスーパースターが揃うので。『出ないとな』っていう感じですよね」。3か月後に迫る世界との闘い。最強タッグの再結成が今から楽しみだ。(長濱幸治 / Kouji Nagahama)