夢を追いかけ、4年生2人が新天地へ羽ばたく。南東北大学リーグに所属する石巻専大で、主軸を担った吉岡尚樹内野手は、地元の宮…

夢を追いかけ、4年生2人が新天地へ羽ばたく。南東北大学リーグに所属する石巻専大で、主軸を担った吉岡尚樹内野手は、地元の宮城・石巻市を拠点とする日本製紙石巻へと進む。生まれ育った地で“最高の親孝行″とプレーでの恩返しを誓った。エース岡本寛太投手は「NPB」入りを目指し、独立リーグの四国アイランドリーグplus高知ファイティングドッグスに入団する。

【取材・構成=木村有優】

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けがを乗り越え、大きく成長した4年間だった。岡本は高校時代には指名もれを経験。諦めきれない夢を追って、大学野球の門をたたいた。社会人野球チームも含め、複数オファーの中で四国IL高知を選択。「年数を決めて勝負」と決意した。NPB入りをかなえるため、ここからは一瞬たりとも無駄にはできない。

3年春の開幕前、右肘に痛みが襲った。2年春から先発ローテの一角を担い、「次は自分がエースとして投げる」と覚悟を決めた直後だった。診断は内側側副靱帯(じんたい)損傷。「ふがいなさでいっぱいでした」。治療を続けながら、春に続き、同秋も登板を回避。野球人生初の長期離脱だった。「チームにも迷惑をかけていましたし、野球を続けていけるのかも不安で。1人でいるときは常に考えて、マイナスな気持ちしかありませんでした」と当時を振り返った。

それでも、夢を諦めることはできなかった。

「いつかは野球が終わるとしても、こういう形では絶対に終わりたくないですし、自分に対して期待することを止めたくありませんでした。支えてくださる人を裏切ることもしたくなかったので。そういう気持ちが原動力になりました」

けがにも、不安にも、自分にも負けなかった。

4年春に復帰すると、ラストイヤーは12戦負けなしと、堂々たる復活劇だった。強くなったエースは、新天地へと旅立つ。「安定して試合をつくる、勝利につなげられる投手になりたいです」。あとは夢をかなえるだけだ。

◆岡本寛太(おかもと・かんた)2003年(平15)11月25日生まれ、新潟県上越市出身。小2から清里ジュニアで野球を始め、清里中では軟式野球部でプレー。新井では1年春からベンチ入り。石巻専大でも1年春からベンチ入り。最速145キロ。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。遠投100メートル。憧れの野球選手は伊藤大海。好きな言葉は「意思あるところに道は開ける」。趣味は映画観賞。