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 12月10日(現地時間9日、日付は以下同)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がホストを務めるポッドキャスト番組『Mind The Game』の最新回が配信された。最新回では、レブロンがデリック・ローズ(元シカゴ・ブルズ他)について語っている。

 レブロンは、「デリック・ローズのことを人々が忘れることがないよう、心から願っている」とコメントし、次のように続けた。

「俺が対戦した中で、最も爆発力のある選手の一人であり、最も競争心の強い選手の一人でもある。ケガは本当に最悪で、キャリアを徹底的に傷つけてくる。彼はその典型だし、NBAが始まって以来こういった事例は多くあると思う。だが、俺がマイアミにいた時、そしてクリーブランドに戻ってからのローズとの対戦は、本当にすごいものだった。なんたって彼は、リーグ史上最年少のMVPなんだ」

 今でこそウェスタン・カンファレンスの代表的なチームであるレイカーズでプレーしているレブロンだが、2003年のリーグ入りから2018年まではクリーブランド・キャバリアーズとマイアミ・ヒートに所属し、ローズ率いるブルズとはイースタン・カンファレンスの強豪として良いライバル関係を構築していた。

 ローズは2008年にNBAドラフト全体1位指名でブルズに入団し、2016年のオフシーズンにニューヨーク・ニックスへ移籍するまでシカゴでプレー。在籍中は3度のオールスター選出に加え、キャリア3年目の2010-11シーズンに史上最年少(22歳6か月)でMVPにも輝いた。キャリアのスタートを華々しく切ったローズだったが、2012年のプレーオフで前十字靭帯断裂に見舞われると、以降も半月板断裂など度重なる重いケガに襲われた。若くしてケガに悩まされたローズだが、レブロンはローズが与えた影響に対して賞賛の言葉を送っている。

「彼がシカゴ・ブルズにもたらしたものはもちろん大きいけど、シカゴという街全体にもたらしたものはさらに大きかった。彼はレジェンドで、偉大な選手なんだ。俺たちは皆、デリック・ローズが大好きだ。バスケットボールをプレーしたことがある人であれば全員、リーグの一員だった人であれば全員がそうなんだ。ローズを悪く言う者なんて誰一人としていないよ」

 ローズがブルズで着用した背番号『1』は、マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンらに続いて球団史上5番目となる永久欠番となった。2026年1月25日に本拠地ユナイテッド・センターで行われるボストン・セルティックス戦では、ローズの永久欠番セレモニーが開催される。