◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 2日目(11日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー…

2日目のベストスコア「68」で2位に浮上した藤本愛菜

◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 2日目(11日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー72)

2025年のJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチームメンバーが、終盤の強風にも崩れず優勝争いに加わった。18歳の藤本愛菜が3打差4位から7バーディ、3ボギーの「68」で回り、この日のベストスコアで通算7アンダー2位に浮上。最終日は同じ18歳の伊藤愛華を2打差で追い、「狙います。この位置だったら」とプロ初優勝へ意欲を示した。

午後から風が強まる予報を見込み、前半にスコアを伸ばすプラン通りのスコアカード。昨日は「ヨコ振りになっていた」ことで右へのミスが多かったスイングを修正し、「朝イチからショットが良かった」と次々とチャンスにつけた。2番と5番(パー5)から2度の連続バーディを奪い、前半アウトをボギーなしの4バーディで首位に迫った。

後半は3つのボギーを喫したが、落とした直後の後半17番(パー3)でバウンスバック。強風時のマネジメントにおいては、ナショナルチームでの指導や海外でプレーした経験が生きているという。

「架空のピンを作ったり、ピンをあえて見ないことを試したり。今日もやって、うまくハマった感じです」。例えば風が左から吹き、ピンが右サイドに切られたシーンでは、グリーン左サイドに架空のピンを設定する。「右ピンを見ずに、(架空の)左にピンを狙って打つ。ピンを見ちゃうとどうしても意識がいっちゃうので」と説明した。

最終日、会場のある千葉県長南町は8時30分のスタート時から秒速6m前後の風が吹く予報が出ている。マネジメントを熟知する強風を歓迎している…のかと思いきや「吹かないほうが好きです。みんな、たぶんそう」と笑って返す。「でも、吹いたときこそ実力を出せるのかなと思っています」。ナショナルチームで培った経験を存分に生かす。(千葉県長南町/塚田達也)