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ダラス・マーベリックスのデレック・ライブリー2世は、継続的に不調を抱えている右足の手術を受けるため、今シーズン全休が決まった。12月11日(現地時間10日、日付は以下同)、チームが公式に発表している。
ライブリーは今シーズン、右膝の捻挫で9試合を欠場した後11月15日に復帰。18分の出場時間制限のもとで4試合に出場したが、同23日のメンフィス・グリズリーズ戦で再び欠場していた。さらに同25日のマイアミ・ヒート戦も右足の不調を理由に欠場し、その時点で「7-10日後に再評価」と発表されていたが、今回はその評価によって手術の判断に至った模様。
現在21歳のライブリーは、1年目からマブスの中心選手として活躍を続けていた。2023年のNBAドラフト全体12位でリーグ入り(当初オクラホマシティ・サンダーから指名を受け、交渉権トレードによりマブスに入団)し、当時のエースであるルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)との好相性を見せたライブリーはルーキーにしてマブスのNBAファイナル進出に貢献した。プレーオフ21試合におけるライブリーのスタッツは、平均7.9得点7.4リバウンド1.0ブロック、フィールドゴール成功率67.4パーセントを記録していた。
上々のスタートダッシュを切ったライブリーだが、2年目となる昨シーズンは右足首の疲労骨折により36試合連続の欠場に見舞われた。4月に復帰しシーズン終盤に数試合出場したものの、シーズンオフに右足の骨棘(こっきょく/骨の表面に形成される異常突起)除去手術を受け、再びコートから離れた。そして今回、同じ右足に2度目の手術を受けることとなっている。
今回の手術により、ライブリーは過去2シーズンにおける合計出場試合数をわずか43試合に留めることとなった。来シーズンにルーキー契約最終年を迎えるライブリーだが、マブスの共同GMであるマット・リカルディは若きビッグマンの将来に自信を示している。リカルディはチームの声明を通して次の通りコメントしている。
「デレックは今シーズン、あらゆる困難に対してプロフェッショナリズムと強靭さをもって向き合った。今回の決断は後退ではあるが、私たちは彼の長期的な将来を信じているし、復帰まで全面的にサポートしていく」
ライブリーを欠くマブスは現在、左ふくらはぎの張りから復帰したアンソニー・デイビスがセンターとして5試合に先発している。デイビス復帰後、マブスは直近5試合の戦績を4勝1敗としており、デンバー・ナゲッツやヒューストン・ロケッツ相手に白星を挙げている。長い暗闇を抜けてようやく調子を掴んできつつあるマブスだが、ライブリーの長期離脱が今後どのように影響するか注目したい。