宝塚記念で初GI制覇を果たしたメイショウタバル(栗東・石橋守厩舎)。前走は天皇賞(秋)で6着に敗れているが、その後は…

 宝塚記念で初GI制覇を果たしたメイショウタバル(栗東・石橋守厩舎)。前走は天皇賞(秋)で6着に敗れているが、その後は有馬記念(12月28日・中山芝2500m)に照準を合わせて調整中。今朝11日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 2回目のハローが終了した直後、閑散としたCWへヤブサメとともに入場。1コーナーから2コーナーはゆったりしたキャンターだったが、向正面に入ると頭を横に向けて、この馬独特の走り。じわじわとラップが速くなる形で前との差を詰めていき、4コーナーを回った時は手応え抜群。

 最後の直線に向いて、一気に11.2秒まで加速すると前を追い抜いて、最後は抜け出して先着。ラスト1F11.9秒は物足りない印象があるが、馬が併せた相手を追い抜くことを理解していて、それを終えると無駄に加速しなかったという感じだった。

 時計は6F80.6〜5F65.1〜4F50.8〜3F36.3〜2F23.1〜1F11.9秒。この追い切りを見ていても、単走の方が全体時計も終いの時計も速くなるタイプ。相手がいると相手なりにしか走れないという感じがするだけに、やっぱり宝塚記念のようなレースが最も高いパフォーマンスを発揮できる状況なのかなと思ってしまう。

(取材・文:井内利彰)