男子プロテニス協会のATPは10日、世界ランク31位のV・バチェロット(モナコ)が2025年の「ブレークスルー・オブ・…

男子プロテニス協会のATPは10日、世界ランク31位のV・バチェロット(モナコ)が2025年の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。
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今年から新設された同賞には、国際テニス記者協会(ITWA)の投票によりバチェロットの他、J・ドレイパー(イギリス)J・フォンセカ(ブラジル)J・メンシク(チェコ)の合計4名がノミネートされていた。
そして受賞者は、ATP No.1クラブ(PIF ATPランキングで1位に達した現役および元選手)の29名の投票により、バチェロットに決定した。
バチェロットは10月に行われたロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)に予選から出場。当時は世界ランク204位で、同大会前まででツアーレベルでの勝利はわずか1勝となっていた。
しかしバチェロットは予選を勝ち抜くと、本戦ではA・ブブリク(カザフスタン)H・ルーネ(デンマーク)N・ジョコビッチ(セルビア)らシード選手に次々と勝利し決勝に進出。決勝ではいとこであるA・リンデルクネシュ(フランス)を破り劇的なツアー初優勝を飾った。
世界ランク204位で同大会を制したバチェロットは、ATPツアーが創設された1990年以降、史上最も低い世界ランキングのATPマスターズ1000優勝者となった。
さらにその後、バチェロットはロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)でも8強入り。11月には自己最高位となる世界ランク30位を記録した。
ATPは公式サイトにバチェロットのコメントを掲載している。
「2025年シーズンのブレークスルー・オブ・ザ・イヤーを受賞できて、とても嬉しい」
「僕にとってもチーム全体にとっても、本当に素晴らしい成果。長年の努力の結晶だ」
「これまでの努力が10月の上海とパリで実を結び、自己最高ランキングを獲得した。この賞を受賞できたことを本当に嬉しく思っている」
「この賞をきっかけに今後さらに多くの賞を獲得できたら嬉しい。ATPの皆様に改めて感謝したい。2026年にまた会いましょう」