カーリングのミラノ・コルティナ冬季オリンピック（五輪）出場を懸けた最終予選は10日（日本時間11日）、カナダ西部のケロ…
カーリングのミラノ・コルティナ冬季オリンピック（五輪）出場を懸けた最終予選は10日（日本時間11日）、カナダ西部のケロウナでプレーオフ（PO）があり、1次リーグ2位の女子日本代表フォルティウスは同1位のノルウェーを6―5で破り、五輪出場を決めた。
スキップ・吉村紗也香は、自身5度目の挑戦で初の五輪切符。勝利が決まると、涙を流してチームメートと抱き合い、「このメンバーで勝ち取れて、すごくうれしい気持ち。目標の金メダルに向かって準備したい。オリンピックに向けて、また一段と強くなった姿を見せられるように頑張っていきたいと思います」と話した。
1次リーグは通算6勝1敗の2位とし、上位3チームによるPOに進出。今大会中は勝負どころで吉村のショットがさえ、「今は何でも決まる自信があります」と好調ぶりを口にしていた。
サードを務める小野寺佳歩が大会前日に腰を痛める不運もあったが、豪州戦などで代役に入ったリザーブの小林未奈が安定したプレーを見せるなど、層の厚さではね返した。
日本女子の五輪出場は、1998年長野大会で正式種目となって以降、8大会連続。過去2大会はロコ・ソラーレが2018年の平昌五輪で銅メダル、22年の北京五輪で銀メダルに輝いている。
五輪出場枠は男女4人制、混合ダブルスとも「10」。
昨年と今年の世界選手権で獲得したポイントの上位7カ国と、開催国イタリアの計8カ国がすでに出場を決めていて、今回の最終予選は残り2枠を争う戦いだった。
今年の世界選手権もフォルティウスが日本代表として戦ったが、4勝8敗の9位で1次リーグ敗退。日本の出場枠を確保できず、最終予選に回ることになった。
フォルティウスは9月に北海道稚内市であった代表決定戦でロコ・ソラーレ、SC軽井沢クラブを破り、最終予選の代表に決まった。
男女4人制の最終予選には、ポイント枠での出場を逃したうちの上位5カ国など計8チームが出場した。総当たりの1次リーグの上位3チームがPOに進出し、まず1位と2位が対戦。勝者が出場枠を獲得し、敗者と3位が最後の1枠を懸けて戦う方式だった。（ケロウナ＝清水優志）
