ドジャースの指揮を執るロバーツ監督にとっては、WBCでの大谷の消耗は懸念材料でしかないだろう(C)Getty Image…

ドジャースの指揮を執るロバーツ監督にとっては、WBCでの大谷の消耗は懸念材料でしかないだろう(C)Getty Images
来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を表明している大谷翔平。囁かれている“二刀流”でのプレーの可能性について、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が改めて自身の想いを語った。
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米国フロリダ州オーランドで行われているウィンターミーティングの記者会見でのロバーツ監督の言葉を、メジャー公式サイト『MLB.com』が伝えている。12月9日の同メディアでは、指揮官が会見の場で「(WBCで大谷は)できれば投げてほしくない。でも分からないね」と述べたとしており、さらに「彼は自分の身体をよく理解している。ただ、恐らく打者に専念するという考えになるんじゃないかと思う」などと心情を明かしたという。
ロバーツ監督の意向を報じるとともに同メディアは、「ドジャースは2024、25年の連覇に続く3連覇を視野に入れつつ補強策を検討しており、WBCは現時点では優先順位が高くない」と指摘しており、その上で「しかし2月のスプリングトレーニングで投手・捕手が合流するまでには、球団としてどう対応するか判断する必要がある」と大谷の大会でのプレー方針決定期限への見解を綴っている。
さらにトピック内では、ドジャース首脳陣の来季の構想として大谷が、「『通常の』先発とは異なる扱いになる見込み」であると言及。中5・6日で先発ローテーションを担うプランであると説いている。
また今季の大谷が、6月より公式戦で二刀流再開となった経緯も振り返っており、「オオタニの肘手術後のリハビリと、DHとしてのプレーを同時に進めるというこれまでの特殊な環境は、球団とオオタニとの間で信頼と密なコミュニケーションを必要とした」などと回想。続けて、「WBCへの参加についても同じことが当てはまる。オオタニは打者専念になる可能性が高いが、もし本人が『投げてもシーズンに支障はない』と強く感じているなら、球団はその意見に耳を傾ける姿勢だ」と読み解いている。
ドジャースでは大谷のみならず、ポストシーズンで獅子奮迅の活躍を見せた山本由伸、さらに日本代表ロースター入りが囁かれている佐々木朗希の両投手に関しても、今後、WBC出場への本格的な議論が行われるものと予想される。ロバーツ監督ら球団首脳陣はもうしばらくの間、悩ましい問題を抱えて過ごすことになるのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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