コンディションを上げる意味でもクラブでの出場機会を増やしたいところだ(C)Getty Images リバプールの遠藤航は…

コンディションを上げる意味でもクラブでの出場機会を増やしたいところだ(C)Getty Images
リバプールの遠藤航は現地時間12月9日のチャンピオンズリーグ(CL)、アウェーでのインテル戦でメンバー外となり、「コンディション不良」が理由であると伝えられた。また、プレミアリーグでは8試合ぶりに出場した12月6日の第15節リーズ戦終了後、松葉杖を突く姿も目撃されていた。
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ワールドカップ(W杯)イヤーの今季、リバプール3シーズン目を迎えている32歳は、これまで以上に出場機会から遠ざかっている。10月にも右太腿を痛め一時戦列を離れている遠藤は、クラブでの試合数の少なさもあり、日本代表招集時には、実戦での試合勘を不安視する声もつきまとうようになった。
もちろん、どんなシチュエーションにおいても、ピッチに立った際の遠藤のプレーは衰えをみせていないものの、現在の状況から、ベテランプレーヤーとして欧州や国際舞台の第一線におけるパフォーマンスを危惧する声も上がっている。
日本と同じく、アジア代表として来年の北中米W杯に出場する韓国の現地メディア『スポーツ朝鮮』では12月9日の特集記事の中で、CL遠征不参加となった遠藤について、「10月にも一度負傷しており、その際は短い離脱で済んでいた。深刻なケガには見えないものの、2か月で再び負傷によって出場が制限される状況となっている。もともと出場時間が少ない上に負傷が続くことで、日本のファンの不安は増すばかりだ」などと指摘している。
さらに、プレータイムが得られないリバプールでの境遇を踏まえ、「W杯を控え、遠藤が本来のスキルを維持できるのかという問題も浮上している。今季の出場はカップ戦を含めて8試合のみ」などと強調している他、今季開幕前までを振り返り、「出場時間を求めて遠藤がクラブを去る意志があれば移籍は可能だった。しかし遠藤はリバプールのベンチという立場を受け入れる決断をした」と説明。
その上で同メディアは、「その判断がW杯にどのような“バタフライエフェクト”をもたらすかは見守る必要があるが、良い方向に進む可能性は高くない」と見込んでいる。そしてトピックの終わりでは日本代表に対する懸念も示しており、「選手層が厚く戦力も安定しているが、他選手ならともかく、主将が揺らぐような状況になれば当然ながらチーム全体に悪影響が及びかねない」と綴っている。
この先もリバプールではサブメンバーに名を連ねることが有力視される遠藤。厳しい立場が続く中、どれだけプレーヤーとしてのクオリティを維持していけるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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