ドイツ・ブンデスリーガで、日本のJリーグで起きたものに酷似した事故が起きた。ドイツのファンはその衝撃のシーンに、日本の…
ドイツ・ブンデスリーガで、日本のJリーグで起きたものに酷似した事故が起きた。ドイツのファンはその衝撃のシーンに、日本のファンは既視感に、驚きの声を上げている。
サッカーは世界共通の言葉であるという。だとすれば、違う国であっても、サッカーのスタジアムでは同じような場面に出くわすことがあるかもしれない。たとえ起きる確率が低そうな事故でも、時空を超えてリンクしてしまうこともあり得る。
そんな驚きのシンクロが起きてしまった。現地時間12月7日、ブンデスリーガ2部でのことだ。
古くは奥寺康彦氏、Jリーグ開幕後は細貝萌氏、原口元気と、日本人選手が所属したヘルタ・ベルリンは現在、ブンデスリーガ2部を戦っている。前節は、ホームでマルデブルクを迎え撃った。
ヘルタは自動昇格圏、プレーオフ出場の3位も遠くなく、意気軒高だった。一方のマルデブルクは最下位に沈んでいたが、まだシーズンは折り返し点にも達しておらず、下を向いている場合ではなかった。
すると、やはりサッカーでは何が起こるか分からないことが証明された。両チーム無得点のままで迎えた後半29分、ついに試合が動いた。アウェイのマルデブルクが先制に成功したのだ。
さらにマルデブルクが驚きを提供する。後半アディショナルタイムに入って、なんと10分も過ぎようとする頃、追加点が生まれたのだ。
決めたのは26歳のフランス人、ライアン・グリーブだった。自身の今季3点目に、喜びが爆発した。
歓喜の雄たけびを上げながら、グリーブはアウェイまで駆けつけたファンへと向かって走る。そして次の瞬間、消えた。看板を飛び越えてファンと触れ合おうとしたところ、スタンドとの間にあるスペースに落下してしまったのだ。
その落差は2.7mだと伝えられるが、誰もがヒヤリとした次の瞬間、グリーブは笑顔でピッチレベルへと戻り、ファンや仲間と喜びを共有した。この様子がブンデスリーガのSNSで公開されると、「何事もなくて幸い…」などの声が寄せられた。
■「全世界に一定数、こういうタイプおるのがわかった」
一方、違う反応を示したのが日本のファンだ。ブンデスリーガの日本版アカウントでの公開には、こんな声が寄せられたのだ。
「ドイツ版札幌ドーム草」
「ブンデスリーガ2部にも呉屋大翔選手みたいなのがいたwww」
「2部でヒュンメルからの落下はもう呉屋やん」
「ドイツのスタジアムでも札幌ドームみたいなことが起こるんや。アンデルソン・ロペス選手や呉屋大翔選手だけではないんですね」
「全世界に一定数、こういうタイプおるのがわかった」
Jリーグでもすでに、似たような落下事故が発生。札幌ドームで、2019年に当時北海道コンサドーレ札幌所属のアンデルソン・ロペス、そして今年に入ってもジェフユナイテッド千葉の呉屋大翔が、同じようにゴール後の落下を経験していたのだ。
ロペス、呉屋と同じように無事だったグリーブだが、危険なセレブレーションにイエローカードが提示された。ゴールの喜びが大きいことは分かるが、くれぐれもケガだけはしてほしくないところだ。