中央競馬で行われる唯一のダート1200m重賞であるカペラS。師走の中山競馬場を舞台に、今年もスピード自慢の猛者たちが…
中央競馬で行われる唯一のダート1200m重賞であるカペラS。師走の中山競馬場を舞台に、今年もスピード自慢の猛者たちが集結した。過去のデータ傾向を紐解きながら、今年の好走馬を占っていく。
1.前走・JBCスプリント組は信頼度抜群
過去10年の前走レース別成績において、地方交流GIの「JBCスプリント」組は[2-3-3-11]。勝率10.5%、複勝率42.1%というハイアベレージを誇る。さらに複勝回収率も87%と優秀で、このローテーションで臨む馬は馬券の軸として非常に信頼度が高い。国内最高峰のスプリント戦を経由してきた経験値は、ここでも大きく生きる傾向にある。
2.3歳勢の台頭に要警戒
年齢別の成績に注目すると、3歳馬が[4-0-1-10]で勝率26.7%、複勝率33.3%と好成績を残している。特筆すべきは単勝回収率124%という数字で、古馬相手でも互角以上に渡り合い、アタマで狙える妙味も十分にある。勢いのある3歳馬が斤量差を生かして激走するケースが多いため、この世代の取捨が馬券の鍵を握る。
3.前走馬体重500kg-519kgが好走のゾーン
短距離ダート戦らしく馬格も重要なファクターとなるが、極端に重すぎず軽すぎない前走時馬体重「500kg-519kg」のゾーンが[5-6-4-39]で複勝率27.8%と最も安定している。対照的に520kg-539kgは複勝率11.8%、460kg-479kgは同12.1%と数字を落としており、パワーとスピードのバランスが取れたこの馬体重ゾーンの馬に注目したい。
本命のチカッパは、前走JBCスプリントで4着。今回最も好走率の高い前走ローテーションに該当する。4歳馬で成長力もあり、前走時馬体重も504kgとデータ上の好走ゾーンにも合致。昨年のリベンジを果たす。