1996年のJリーグ参入から30年目となった今年、京都サンガF.C.は鹿島アントラーズ、柏レイソルに次いで、クラブ史上…

 1996年のJリーグ参入から30年目となった今年、京都サンガF.C.は鹿島アントラーズ、柏レイソルに次いで、クラブ史上最高順位の3位でシーズンを終えた。曺貴裁(チョウキジェ)監督や選手らが10日、京都府庁を訪れ、西脇隆俊知事に「この悔しさをバネに、来季こそは悲願の優勝を果たす」と誓った。

 今季のサンガは記録ずくめだった。一時は首位に立ち、優勝争いに参戦。個人成績では、時速25キロ以上で1秒以上走った総スプリント回数でDF須貝英大選手がリーグトップの714回をたたき出した。

 熱がこもった応援も繰り広げられた。4月には京都府笠置町、伊根町、南山城村がサンガの「ホームタウン」に名を連ね、府内26市町村すべてがまちを挙げてサンガを応援する態勢を整えた。サンガスタジアム(京都府亀岡市)におけるリーグ戦ホームゲームの総来場者数は31万4220人となり、過去最多だった。

 来季も続投が決まった曺監督は「史上最高順位でうれしいというよりは、あと一歩届かなかったという悔しい気持ちの方が大きい。来季こそは頂上を目指し、頑張り抜く」と語った。

 FW長沢駿選手は「いい雰囲気の中でプレーできた。引き続き応援をお願いします」。MF佐藤響選手は「次は必ずタイトルを獲得し、恩返しをしたい」と誓った。

 最終戦となった今月6日のヴィッセル神戸戦をサンガスタジアムで観戦した西脇知事は「(勝利を確信して)安心して見ていられた」と振り返った。「悔しさは、すべてのことの原動力になる。今後の活躍を期待する」と励ました。

 京都市下京区の商業施設「COCON(ココン) KARASUMA」では、地下1階から地上3階の各フロアで今季を振り返る写真展が21日まで開催中だ。(日比野容子)

■「未来」を目指すサンガ

 京都サンガF.C. 1922年に創設。96年、京都パープルサンガとしてJリーグに参戦し、2007年に現在の名称に。サンガはサンスクリット語で「仲間」の意。山紫水明の京都を想起させる「山河」も掛けている。F.C.(フットボールクラブ)の「F」には、フットボールを通じてファンやファミリーとともに未来(フューチャー)を目指すという願いが込められている。