レンドンの退団は既定路線と思われたが…(C)Getty Images 終わりを迎えようとしていた“難題”はまだ結論に至ら…

レンドンの退団は既定路線と思われたが…(C)Getty Images

 終わりを迎えようとしていた“難題”はまだ結論に至らないのか。

 今オフに入り、エンゼルスのアンソニー・レンドンが球団と契約解除に向けた協議を行っていると報じられた。来季まで契約を残しているレンドンが、故障離脱や長期欠場が続いていることで、球団との間でバイアウト(契約買取)の交渉を行い、退団とともに現役を引退するものと見られていた。

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 だが、米国内各メディアによるとエンゼルス球団内で、現時点ではレンドンの今後についての協議は進んでいないという。スポーツメディア『CLUTCH POINTS』の中でも12月9日、新たにチームを率いるカート・スズキ監督のコメントを掲載しながら、状況を伝えている。

 カート・スズキ監督とレンドンはナショナルズでもチームメイトとしてプレー経験があり、ともに2019年のワールドシリーズ優勝メンバーでもある。当時、ナショナルズの主軸だったレンドンはそのオフ、7年総額2億4500万ドル(約380億円)の契約でエンゼルスに加入。しかし2年目以降は故障を理由に長期離脱を繰り返すことに。そして、昨年はキャリアで初めて本塁打ゼロに終わり、今季は股関節の手術を受けた影響で全休と、開幕時から“構想外”の扱いとなっていた。

 トピック内では、「エンゼルス監督カート・スズキは、最近の引退報道にもかかわらず、アンソニー・レンドンが2026年にプレーする可能性を否定していない」と指摘しており、新指揮官のレンドンの処遇への見解として、「分からない。もちろん、そういう(引退についての)記事が出ているのは見ている。球団上層部から別の指示がない限り、スプリングトレーニングには彼が来るものとして考えているよ」といった言葉が並ぶ。

 すでに米国内では、エンゼルスにおけるレンドンのあまりの稼働率の低さから、入団時の大型契約が“史上最悪の契約”と呼ばれるまでに。その中で球団も痺れを切らし、契約最終年を残しながら手放す決断を下したかに思われたものの、まだ事態の先行きは見通せない状況のようだ。

 低迷が続くエンゼルスはオフシーズン、来季へ向けたチーム強化へと労力を費やさなければならないはずだ。しかしこの先も、“不良債権”と評されるベテランの存在が重荷となってしまうのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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