◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 初日(10日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー7…
◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 初日(10日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー72)
1999年1月生まれと聞いてピンと来るゴルフファンは多いかもしれない。ツアー優勝が年代別最多の15人を誇る“黄金世代”(1998年度生まれ)のひとり、木村円が「70」で回り2アンダー6位で発進。5バーディ、3ボギーの内容には「納得はいっていないですが…」と言葉を濁しながらも、「新人戦に出られるのはありがたいし、感謝しています」と話す表情は晴れやかだ。
6回目の挑戦となった11月のプロテストで、通算イーブンパー18位の合格ライン上で通過した。初めて最終テストまで残ったチャンスを一発でモノにし、念願の会員入りを果たしただけに、合格者のみが出られる新人戦の舞台に立てることが何より喜ばしい。
かつてジュニア競技でも争った同学年たちは、国内外を問わず活躍を遂げている。国内ツアー4勝の河本結とは日体大ゴルフ部の同期で、ともに切磋琢磨してきた間柄だ。「練習を長時間するタイプではなかった」という自分とは対照的に、部活のない週末にも練習に打ち込む河本の姿は大きな刺激になった。「私も付いていく感じで練習に身が入るようになった。結の影響が大きかったし、めちゃくちゃ楽しかった」と当時を振り返る。
また、2017年に海を渡った米ツアー7勝の畑岡奈紗とは同郷の茨城県出身。ともに中嶋常幸が主宰する「ヒルズゴルフトミーアカデミー」の卒業生でもあり、ジュニア時代はプライベートでラウンドや練習を行うこともあったという。「いつか試合会場で再会できたらいいですね」という思いも秘め、来年から国内ツアーの世界に飛び込む。
「新人戦に優勝すれば注目もされると思うので頑張りたい」と意欲を示すプロ初タイトルとともに、2023年に創設された2日目のドライビングディスタンス賞(賞金10万円)にも意欲を示す。平均270ydの飛距離が持ち味のひとつで、310yd設定の後半14番では1打目をグリーン近くまで運ぶビッグドライブを披露。プレーでも結果でも、その名を広める3日間としたい。(千葉県長南町/塚田達也)