ガンバ大阪DF福岡将太(30)が、恩師であるダニエル・ポヤトス監督(47)を白星で送り出すことを約束した。アジア・チャン…

ガンバ大阪DF福岡将太(30)が、恩師であるダニエル・ポヤトス監督(47)を白星で送り出すことを約束した。

アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)1次リーグ東地区F組第6戦のラチャブリ(タイ)戦(パナスタ)を控え、10日は大阪・吹田市内の練習場で公式練習とパナスタで公式会見が行われた。会見に参加した福岡は「僕たちにとってダニ(ポヤトス監督)と試合をするのが最後ということですごくモチベーションが高いし、ガンバ大阪としてACLのグループステージを全勝で勝ち上がったことがないということなので、チームの目標としてしっかり成し遂げたい。ダニの最後の試合として、有終の美を飾って送り出してあげたい」とこの一戦に懸ける思いを語った。

徳島ヴォルティス時代の21年とG大阪での23~25年、通算4シーズンともに戦った指揮官には、他の選手以上に特別な思いがある。「ダニと一緒にサッカーできたことは僕の中で誇り。どんなときも信用してくれて、試合に出場させてくれた。J1のガンバ大阪の選手として成長させてくれたダニにすごく感謝している」。J1でレギュラーに定着するきっかけを与えてくれたスペイン人監督への率直な気持ちを口にした。

思い出深いゴールを振り返ると、涙があふれた。「(24年5月の)フロンターレ戦ではダニの前でゴールも決められて…すごく濃い3年間だった」。その後も涙が止まらなかったが、隣に座るポヤトス監督に肩をなでられながら、思いを伝え続けた。

一緒にタイトルを獲得できなかったことが心残りだとしたが、1次リーグをともに戦ったACL2を制覇することで、3年間の成果とするつもりだ。「このでタイトルを取ることが、ダニへの最大の恩返しだと思う。自分が持っている力を発揮して、ダニに優勝したよって報告できるように、とにかく全力で頑張りたい」。今季最終戦のピッチでは背番号2が思いのこもったプレーで勝利をもたらし、ポヤトス監督のラストマッチに花を添える。【永田淳】