FIFAワールドカップ2026出場国紹介 オランダ 来年6月に行なわれるFIFAワールドカップ北中米大会の初戦で、日本は…
FIFAワールドカップ2026出場国紹介 オランダ
来年6月に行なわれるFIFAワールドカップ北中米大会の初戦で、日本は強豪・オランダと戦うことになった。欧州トップクラブに所属する選手たちが並ぶ、その顔ぶれを紹介する。
【W杯3度準優勝の強豪】
通称「オランイェ」でお馴染みのオランダ。先日行なわれた2026年北中米W杯の組み合わせ抽選で日本と同じグループFに入り、初戦で対戦することとなった。今大会が2大会連続12回目の出場となる同国は、W杯の歴史を彩ってきた強豪国のひとつである。

オランダは欧州トップクラスのタレントが揃う強豪国だ
photo by Getty Images
1970年代、ヨハン・クライフ擁するオランダは、「トータルフットボール」で世界を席巻し、W杯では1974、78年大会と2大会連続で準優勝を果たした。その後、2010年大会でも決勝へ進出し、3度目の準優勝。
2014年大会でも3位と、優勝こそないものの攻撃的なサッカーで欧州の強豪国として名を馳せてきた。しかし、2018年ロシア大会では4大会ぶりの予選敗退と屈辱を経験。前回のカタール大会では再びベスト8進出と力を示した。
ロナルド・クーマン率いる今予選のオランダは、圧倒的な強さを誇った。フィンランドとの予選初戦を2-0で勝利すると、6勝2分の無敗で本大会の出場権を手にしている。
しかし、攻守にタレント揃いのチームは、27得点4失点と高いクオリティを見せた一方で、2位ポーランドにはホームとアウェー、どちらも1-1で引き分けた。力の近い相手には、引いた守備を崩しきれないなど課題を残した予選でもあった。
【バランスよくタレントが揃う好チーム】
今大会のチームの大黒柱は、絶対的なリーダーであるフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)であることは言うまでもない。世界トップクラスの対人能力と統率力によって守備ラインをまとめ上げ、予選8試合でわずか4失点という堅守を築いた。
攻撃面で軸となるのは、アンカーのフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)だ。ライアン・フラーフェンベルフ(リバプール)やタイアニ・ラインデルス(マンチェスター・シティ)らと質の高い中盤を形成し、卓越したゲームメイク能力でビルドアップの軸となり、27得点という攻撃のリズムを生み出してきた。
前線にはコーディ・ガクポ(リバプール)やドニエル・マレン(アストン・ヴィラ)、シャビ・シモンズ(トッテナム)など、スピードとテクニックを有する生きのいいタレントたちを擁している。そして頂点には予選全試合に出場し、10点を挙げたベテランのメンフィス・デパイ(コリンチャンス)が君臨する。
今大会のオランダはベテランから中堅、若手までバランスよくタレントが揃う好チーム。日本はオランダの強烈な攻撃陣を封じ、鉄壁の守りをどう切り崩していくのか。W杯においてはまだ無冠のオランイェだが、今大会で悲願の初優勝を狙う。
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