男子テニスで世界ランク1位のC・アルカラス(スペイン)は9日、今年のATPアワードのステファン・エドバーグ・スポーツマ…
男子テニスで世界ランク1位のC・アルカラス(スペイン)は9日、今年のATPアワードのステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞を受賞した。
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この賞はコート内外でのフェアプレー、プロ意識、誠実さを称えるもの。アルカラスが同賞を受賞するのは2年ぶり2度目となった。
22歳のアルカラスは今季、71勝9敗の好成績を残し、キャリア最多となるシーズン8タイトルを獲得。11月の最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)では準優勝を飾り、3年ぶり2度目の年間世界ランク1位の座に輝いた。
男子プロテニス協会のATPは、今季のアルカラスのスポーツマンシップを象徴する出来事として6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)4回戦でのエピソードを紹介している。
この試合の第2セット序盤、B・シェルトン(アメリカ)のショットに対してなんとかボレーを決めアルカラスがポイントを獲得した場面で、アルカラスは主審にボレーを放った際には手からラケットが離れていたと自己申告。主審はこれを受けポイントをシェルトンに与えたのだ。
試合後、アルカラスはこの行動について「気付いていながら言わなかったら、きっと罪悪感を覚えたと思う。自分が間違ったことをしたり、間違ったショットや反則のショットを打ったと分かっているなら、正直に言わなければならない。それがスポーツであり、そうあるべきだと思っている」と語っている。
また、同賞には世界ランク5位のF・オジェ アリアシム(カナダ)をはじめ、同12位のC・ルード(ノルウェー)、昨年の受賞者である同44位のG・ディミトロフ(ブルガリア)もノミネートされていた。ノミネートは国際テニス記者協会(ITWA)の投票で選出され、今年は初めて、R・フェデラー(スイス)ら世界1位経験者29名で構成される「ATPナンバーワンクラブ」のメンバーによる投票で受賞者が決定した。