“フクアリの奇跡”に大きく貢献したJ2ジェフユナイテッド千葉の17歳MF姫野誠の小学生時代の全国決勝舞台で決めたゴール…

 “フクアリの奇跡”に大きく貢献したJ2ジェフユナイテッド千葉の17歳MF姫野誠の小学生時代の全国決勝舞台で決めたゴールが話題を呼んでいる。

 千葉県出身、2008年8月12日生まれの姫野は、小学生時代に千葉U-12に入団し、中学でU-15、高校でU-18と順調に昇格。17歳となった直後の今年8月に2種登録されると、10月にプロ契約を締結した。そして12月7日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝・RB大宮アルディージャ戦で、0-3となっていた後半15分に投入されてプロ初出場。2-3で迎えた後半38分にループシュートでの劇的な同点弾を決め、4-3の大逆転勝利に貢献した。

 まさに“シンデレラボーイ”であり、千葉の“救世主”となった17歳。日テレ・サッカー公式エックス(旧ツイッター)が5年前、姫野が小学6年生だった時のプレー映像を公開した。

 映像は、2020年に行われた第44回全日本U-12サッカー選手権大会の決勝でFCトリアネーロ町田(東京都)と対戦した時のもの。姫野は千葉U-12のキャプテンとして、現在と同じ37番のユニフォーム姿で出場している。

 姫野がゴールを奪ったのは前半9分だ。最前線の姫野は左サイドからの斜めのパスに反応する。相手DFに当たってコースが変わったが、ゴールに向かって左手にいた相手を背中でブロックしながらボールを収めると、鋭く反転する。その後、右手にいた2人目のDFにアタックされたが、縦へドリブル。間合いを詰めたGKの動きにも一切慌てず、落ち着いて左足インサイドでゴール左へ流し込んだ。

■「上手すぎる 小学生とは思えない」

 J1昇格プレーオフの劇的弾にも通じる姫野の落ち着きと技術、そしてシュートセンスに、SNS上には「上手すぎる 小学生とは思えない」「この時からこんなエグいゴールを」「姫野くんこの頃からすごかった!」「俺の高校時代のプレーより上手くて草」「たった5年前」と驚きの声。そして「まじでジェフと日本の未来を背負ってくれ!プレーオフ決勝も頼むぞ J1にジェフを連れてってくれ!!」と期待のコメントが寄せられている。

 今年の全日本U-12サッカー選手権の決勝は12月29日に行われ、地上波日本テレビ系で放送される。5年前の大会で姫野は大会通算7得点をマーク。決勝では1−1から惜しくもPK負けとなったが、その経験を現在へと繋げている。

 J1昇格プレーオフの決勝戦は12月13日、千葉の本拠地フクダ電子アリーナで13時5分キックオフ予定。プロ契約の際に「小学生の頃からお世話になったクラブに恩返しできるよう頑張ります」とコメントしていた姫野に、再び出番は訪れるのか。ジェフサポーターは、小学生時代のゴールを振り返りながら、大きな、そして早すぎる“恩返し”を期待している。

いま一番読まれている記事を読む