9日に第4回を迎える現役ドラフト。選手の出場機会増加や“飼い殺し”を防ぐための施策として22年から導入され、第1回の大竹…

9日に第4回を迎える現役ドラフト。選手の出場機会増加や“飼い殺し”を防ぐための施策として22年から導入され、第1回の大竹 耕太郎投手(濟々黌―早稲田大)、細川 成也(明秀日立)を筆頭に、他球団で花開いた選手も多い。

 選手の移籍当時の平均年齢を比較すると、23年が26歳、23年 が25.91歳、24年が 27.53歳と昨年が最も高く、1歳以上年齢が上がっている。

 初年度の移籍選手は大竹、細川をのぞき、一軍戦力の定着とはならなかった。2年目には桜井 周斗投手(日大三)、梅野 雄吾投手(九産大九産)、長谷川 威展投手(花咲徳栄―金沢学院大)の3選手が24歳、水谷 瞬外野手(石見智翠館)が過去最年少22歳と、若手が名を連ねた。

 一方で昨年は平均年齢こそ上がったものの、選手たちの移籍前の成績は過去3年間でトップクラスだった。浜地 真澄投手(福岡大大濠)、畠 世周投手(近大福山ー近畿大)、矢崎 拓也投手(慶応―慶応義塾大)の3投手は1シーズン50登板を経験。本田 圭佑投手(東北学院ー東北学院大)、上茶谷 大河投手(京都先端大付)も40登板以上の経験があるなど、年齢に関わらず実績重視の傾向が強まった。

 これも獲得の暫定順位を決める予備指名でより多くの票を集めるためだろう。特に中継ぎは外国人で補強がしやすく余剰戦力になりやすいが、一方で枚数も必要。需要も供給もあるポジションだ。

 今年もこうした傾向は続くのだろうか。12球団がどんな決断を下すか注目したい。