12月14日(日)に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)。今年は重賞ウイナー…
12月14日(日)に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)。今年は重賞ウイナーが不在となったが、オークス馬シンハライトの仔アランカール、新馬と白菊賞を連勝中のマーゴットラヴミー、サフラン賞を快勝したアルバンヌなど、素質馬が数多くエントリーしている。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(牝馬限定となった91年以降、阪神芝1600mでの開催に限る)。
■3位タイ 2020年 1分33秒1 ソダシ
“白毛の女王”として、多くのファンを魅了したアイドルホースがランクイン。夏の函館で新馬勝ちを収め、続く札幌2歳S、アルテミスSを連勝して、有力馬に名乗りを挙げる。駒を進めた阪神JFでは、単勝1番人気に支持された。道中は5、6番手から運び、直線で馬のあいだを割って抜け出すと、内から伸びたサトノレイナスの追撃をハナ差振り切って勝利。白毛馬では初のGIタイトルを手にした。
■3位タイ 2022年 1分33秒1 リバティアイランド
新潟で上がり31.4秒の末脚を叩きだし、非凡な才能を見せつけて新馬勝ち。続くアルテミスSは、直線のさばきでスムーズさを欠いて2着に敗れたものの、阪神JFでは単勝2.6倍の抜けた1番人気に支持された。スタートすると馬なりで中団を確保。4コーナーから大外に持ち出し、鞍上が満を持して追い出すと、一気の伸び脚で先頭へ。最後は2馬身半差を付ける完勝で、ファンに強いインパクトを残した。
■3位タイ 2006年 1分33秒1 ウオッカ
翌年に日本ダービーを制すなど歴史に残る名馬だが、デビュー勝ちのあと黄菊賞で2着に敗れたこともあり、阪神JFでは4番人気にとどまった。1枠2番の好枠を利して、レース中盤までは経済コースを追走。直線に入ると鞍上が外目に誘導し、残り400m過ぎから追い出すと、先に抜け出したアストンマーチャンを猛追した。ゴール寸前でクビ差かわして勝利。前走2着から巻き返して、将来につながるビッグタイトルを手にした。
■2位 2019年 1分32秒7 レシステンシア
10月のデビュー戦は単勝1.4倍の圧倒的な人気に応えて快勝。続くファンタジーSは6番人気の伏兵評価を覆して勝利したが、半信半疑だったか阪神JFでは4番人気止まりだった。だが、結果はファンの度肝を抜く圧勝劇。スタートすると好ダッシュを利かせてハナに立ち、半マイル45.5秒で飛ばす。かなり速い流れで運んだが、最後まで勢いは衰えず、終わってみればマルターズディオサ以下に5馬身差を付けた。
■1位 2023年 1分32秒6 アスコリピチェーノ
新馬戦を2馬身半差で制すと、2戦目には新潟2歳Sを選択し、牡馬相手に初タイトルを獲得。阪神JFでも有力視され、サフィラ、コラソンビートに次ぐ3番人気に推された。レースはシカゴスティングが引っ張り、ミドルペースを刻んでいく。アスコリピチェーノは中団で脚を溜め、直線は馬群の外から鋭く進出。最後はステレンボッシュとの叩き合いになったが、クビ差で辛くも振り切り、無敗制覇となった。