◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 4日目(8日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシン…
◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 4日目(8日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコース(6664yd/パー72)、フォールズコース(6643yd/パー71)
クロッシングズコースの前半17番(パー3)で1.5mのパーパットを打つアドレスに入ろうかという瞬間、西村優菜は日没サスペンデッドを告げるホーンを聞いた。流れを止めることなく転がしたボールはカップをそれ、ガックリと身体を折った。
初日から終始トップ10圏内で日本勢最上位をキープしてきた3年ぶりの最終予選会の雰囲気が、早朝の一打で一気に重苦しくなった。フォールズコース前半6番から再開した第3ラウンド4ホール目の9番は2打目を大きく打ち下ろすロケーション。しっかりとフィニッシュも決めたはずのアイアンショットが明らかに短く、グリーン手前に消えた。
レッドペナルティエリア内で見つけたボールは打てる状況になく、杭を越えずに入ったため、渡ったばかりの橋を戻って4打目を打つ形に。ブッシュに埋まったボールを拾った際、右手の指にトゲが刺さってしまう一幕もあった。
4オン2パットの“痛い”ダブルボギーから流れを取り戻すバーディも遠かった。11番(パー3)で4mのチャンスを生かせず、1Wショットをミスして木が邪魔になるフェアウェイ左サイドからの2打目が残った12番でボギーをたたいた。
通算4アンダー19位からクロッシングズコースを回った最終ラウンドもグリーン上で悔しがるシーンが散見された。2ホール目の11番は上りの6mのバーディトライがカップに届かず、12番もウッドを握った2打目でピンそば3mに絡めながら決めきれない。
この日19ホール目の15番でようやく初バーディを奪ったものの、17番のボギーで通算4アンダー暫定23位。来季開幕時の限定的出場資格「カテゴリー15」が付与される上位25位タイまでのボーダーライン上で10ホールのプレーを持ち越した。(アラバマ州モビール/亀山泰宏)