スコットはワールドシリーズ含め、ポストシーズンの出場機会はなかった(C)Getty Images フロリダ州オーランドで…

スコットはワールドシリーズ含め、ポストシーズンの出場機会はなかった(C)Getty Images

 フロリダ州オーランドで行われているウインターミーティングでドジャースのデーブ・ロバーツ監督が会見に臨み、今季不振に苦しんだタナー・スコットについて言及する場面があった。

【動画】守護神スコットが粘れず…ペルドモにサヨナラ打を浴びたシーン

 会見の中ではドジャースの日本人選手3人のWBC出場をめぐっての見解など様々な話題が出る中、2025シーズンから4年総額7200万ドル(約112億円)の大型契約でチームに加わった左腕守護神、スコットに関しては「自分の体について隠していたことがいくつかあったと思う」とロバーツ監督が語ったと米メディア『Dodgres Nation』が報じている。

 今シーズンは61登板で1勝4敗、23セーブ、防御率4.74とチームの期待に応えることはできず。ポストシーズンも登録メンバーに入ったが、下半身の膿瘍摘出手術の影響もあり、出場機会はめぐってこなかった。 

 ロバ―ツ監督も「スコットは1年中、調子が良くなかった」とコメントしたという。

 チームにとってもブルペン構築は大きな課題となった。タナー・スコット含め、2勝7敗、防御率5.40のブレーク・トライネンなど不振に悩まされるリリーバーが多く、ポストシーズンを契機に佐々木朗希を投入。さらにワールドシリーズでは先発の山本由伸が「中0日」の力投で第7戦にリリーフ登板。フル回転の活躍でチームの世界一連覇をもぎ取ったことも記憶に新しい。

 スコットとはまだ3年の契約も残るため、来季の起用法も注目を集めるが、ロバーツ監督は「昨年はタナー・スコットにとって例外的な年だったと今でも感じている」と、復活を信じているとコメントしたという。

 一方でチームでは新守護神候補として阪神にもかつて在籍した、パドレスからFAとなっているロベルト・スアレス獲りも浮上している。

 果たして世界一3連覇を目指すチームの「勝利の方程式」はどうなっていくのか。今後の補強も注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】オオタニは打てない――元米スカウトが証言した大谷翔平への“レッテル” 覆った“高校レベル”の前評判「打てる選手と見てなかった」

【関連記事】大谷翔平らのWBC参戦は「リスクに勝ると思う」 ド軍OBの元CY右腕が日本人トリオに訴え「野球にはそれが必要だ」

【関連記事】ドジャース、FAビシェット獲り参戦か 打線の“高齢化”解消へ「長期的に起用できる戦力」米メディア