メジャー1年目で怪我をし、マイナーでの調整が続いた佐々木(C)Getty Images 日本球界の“怪物”は、ふたたび日…

メジャー1年目で怪我をし、マイナーでの調整が続いた佐々木(C)Getty Images
日本球界の“怪物”は、ふたたび日の丸を背負うのか。
現地時間12月8日、全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者は、自身のXで、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシックの日本代表予備登録メンバーに、佐々木朗希(ドジャース)が選ばれたと発信。さらに関係者の話として「最終登録メンバー入りは問題ないとみられる」と綴った。
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井端弘和監督にとっては、実現できれば頼もしい存在となるのは間違いない。連覇を目指す侍ジャパンのメジャー組の招集を巡っては、出場を正式
表明しているのは大谷翔平(ドジャース)のみ。いまだ明確な構想を立てられずにいる。
そうした情勢にあって2大会連続の出場となる佐々木の招集が叶えば、吉報だ。ロメロ記者は、昨オフに当時ロッテに在籍していた佐々木のメジャー移籍をすっぱ抜いた人物であり、確度は高いと見られる。それだけに現時点でWBC出場に前向きに動いていると可能性は高い。
もっとも、ドジャース側は佐々木の出場には消極的だ。
メジャー移籍1年目となった今季の佐々木は、ポストシーズン直前の9月にリリーフに配置転換され、ポストシーズンはクローザーとして救世主となったが、5月に右肩のインピンジメント症候群を発症。約4か月に渡ってマイナーで研鑽を積む日々を送っていた。
故障からの完全回復が望まれる佐々木は、技術面でも細かな改善が求められ、先発ローテーション入りが確約されたわけではない。ゆえに先発としての再起がかかる来季に向けては、球団として管理したいところなのだろう。
実際、指揮官は懐疑的な考えを公言している。今月5日に放送されたABEMAの「おはようロバーツ」で「ロウキがWBCで投げたら驚くね。彼は故障明けで、早い時期から先発投手として調整するのは難しい」と語ったデーブ・ロバーツ監督は、現地時間12月8日に開幕したウインターミーティングで、地元紙『Los Angeles Times』などの取材に応じ、「出場できる可能性があることには興奮している」と前置きした上で、こう繰り返した。
「ただ、どう起用するかの(本人との)議論は必要。出場したいとなった場合に、どういう制限をかけるかは話し合いが必要だ」
ロメロ記者の言う通り、WBC出場が決定的とならば、いかなる起用法ですり合わせていくのか。リリーバーとしての抜擢を含めた議論が焦点となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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