本日、第4回現役ドラフトが行われる。この移籍を機に大ブレイクを遂げた象徴的な選手といえば、中日・細川 成也外野手(明秀日…
本日、第4回現役ドラフトが行われる。この移籍を機に大ブレイクを遂げた象徴的な選手といえば、中日・細川 成也外野手(明秀日立)、阪神・大竹 耕太郎投手(済々黌)だろう。
細川は中日に移籍した3年連続で20本塁打を達成し、セ・リーグを代表するスラッガーへ成長。大竹は2年連続で二桁勝利を記録し、3年間で32勝を挙げ、ソフトバンク5年間で稼いだ10勝を大きく上回る勝ち星を挙げた。
今年オフ、細川、大竹の2人はともに1億3000万円で契約更改を行った。細川はDeNA最終年が990万円だったため、3年で約12倍(1213%)もアップ。そして大竹はソフトバンク時代に契約更改した2000万円から5.5倍(550%)もアップした。
まさに現役ドラフトドリームを実現した2人だが、彼ら以外にも大幅昇給を勝ち取った選手がいる。
日本ハムから巨人に移籍した田中 瑛斗投手(柳ケ浦)は、日本ハムの在籍7年間はわずか10試合だったが、巨人に移籍して、62試合に登板し、1勝3敗、36ホールド、防御率2.13と大躍進を果たした。この働きが評価され、年俸750万円から3900万増の4650万円でサインした。田中も細川、大竹と同じく500%以上の昇給を勝ち取った。
野手では細川に負けない活躍を見せた日本ハム・水谷 瞬外野手(石見智翠館)は、ソフトバンクの5年間は試合出場がなかったが、日本ハムに移籍した24年からの2年間で、21本塁打80打点を記録し、中心選手となった。移籍1年目は560万円だったが、2700万、5000万と10倍近くも昇給した。
ただ、現役ドラフトに選ばれた選手は、崖っぷちの立場。初年度の現役ドラフトでは細川、大竹以外の10人が退団している。
昨年の現役ドラフトで西武からオリックスに移籍した本田 圭佑投手(東北学院)、オリックスから広島に移籍した山足 達也内野手(大阪桐蔭)も戦力外通告を受け、引退を決断。結果を残せなければ、整理対象になりやすい立場であるのだ。
今年も、正念場を乗り越え、新天地で大幅昇給を勝ち取る現役ドラフトの対象選手が現れるのか注目だ。