サッカーJ3・JFL入れ替え戦第1戦が7日、滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムであり、レイラック滋賀(JFL)がア…

 サッカーJ3・JFL入れ替え戦第1戦が7日、滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムであり、レイラック滋賀(JFL)がアスルクラロ沼津(J3)に3対2で先勝し、悲願の「県勢初のJ昇格」へ一歩前進した。スタジアムにはホーム戦最多の9006人が詰めかけ、選手らに声援を送った。

 激しい打ち合いを制した。前半3分にコーナーキック(CK)から西山大雅選手の右足ゴールで先制。13分に追いつかれたが、23分、再びCKをロメロフランク選手が頭で決め勝ち越し、前半を折り返した。

 後半になると押し込まれる時間帯が増え、29分に失点して同点に。だが36分、途中出場の三宅海斗選手がゴール前のこぼれ球を左足でねじ込み再び勝ち越し。守備陣も集中力を保ち勝ちきった。

 決勝ゴールを決めた三宅選手は「誰かがシュートを打てばボールがこぼれてくると信じて走った。みんなの気持ちが乗ったゴール」と振り返った。最多の観客数を記録したことについては「これだけ多くの人が応援してくれると、プレーにも責任感がでてくる。次の試合も期待に応えるプレーをしたい」。

 入れ替え戦は勝利数が多いチームが勝者となるため、滋賀は第2戦で引き分け以上で昇格となる。敗れた場合は得失点差、第2戦終了後の延長戦、PK戦の順で勝敗を決める。

 角田誠監督は「選手たちが『戦う気持ち』をよく体現してくれた。来週に向けてさらにギアを上げたい。次の90分で我々の人生が、滋賀県のサッカーの歴史が変わる。なんとしても勝利をつかみ取りたい」と語った。

 第2戦は14日午後2時、静岡県沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われる。(真常法彦)