プロ野球・広島カープで13年間プレーして今季限りで引退した上本崇司さん(35)が11月、故郷の広島県福山市役所を訪れ、…

 プロ野球・広島カープで13年間プレーして今季限りで引退した上本崇司さん(35)が11月、故郷の広島県福山市役所を訪れ、引退試合で着用したスパイクを寄贈した。

 同市松永町出身の上本さんは広陵高、明治大を経て、2013年にカープに入団。身長170センチと小柄ながら、内外野を器用にこなす守備力や俊足でチームに貢献した。

 上本さんは同月19日、同市の枝広直幹市長と面会し、「福山からもたくさんの応援をいただいて、小さな体で続けてこられた」と引退を報告。思い出として2016年からのセ・リーグ3連覇と今年10月4日の引退試合を挙げ、「これからも野球に携わっていきたい」と話した。

 寄贈されたスパイクは同市松永町4丁目の「松永はきもの資料館」で12月5日から展示している。上本さんは「1試合しか履いていないが、涙とたくさんの思いが詰まった13年間でナンバーワンのスパイク」と話した。(矢代正晶)