【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【ジャングルポケッ…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ジャングルポケット】

 エアグルーヴと並ぶトニービンの代表産駒。現役時代に日本ダービーとジャパンCを制覇しました。アグネスタキオン、クロフネ、マンハッタンカフェと同い年というレベルの高い世代にあって、東京芝2400mで行われる二大レースを勝った実力は高く評価できます。

 種牡馬としても成功し、トールポピー(オークス、阪神JF)、オウケンブルースリ(菊花賞)、アヴェンチュラ(秋華賞)、トーセンジョーダン(天皇賞(秋))、ジャガーメイル(天皇賞(春))、クィーンスプマンテ(エリザベス女王杯)をはじめ多くのGI馬を出しました。シャトル先のニュージーランドでは同国のオークス馬ジャングルロケットを出しています。

 1800m以上を得意とする芝向きのスタミナタイプで、大レース向きの底力と成長力がセールスポイント。父系を伸ばす力には欠けていましたが、良質なスタミナ血統だけに、母方に入って良質な影響をおよぼすことが期待できます。母の父としてはビザンチンドリーム、サクセスエナジー、ミッキースワロー、フルデプスリーダーなど、芝・ダートを問わず活躍馬を出しています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「ダート限定の2025年JRA2歳勝利数ランキングは?」

 12月7日終了時点では以下のとおりです。

1位 ルヴァンスレーヴ     15
2位 クリソベリル       9
3位 ナダル          7
4位 ミスチヴィアスアレックス 7
5位 パイロ          6

 現2歳が2世代目となるルヴァンスレーヴが15勝を挙げて独走しています。新馬戦-プラタナス賞を連勝したテイエムキハク、ダートグレード競走のJBC2歳優駿を勝ったタマモフリージアが出世頭です。新種牡馬のクリソベリルは、早熟型でもスピード型でもないので出足は鈍かったのですが、シーズンが深まるにつれて本領を発揮して2位に上昇しています。3位ナダルは新種牡馬だった昨年、ダートのみで27勝を挙げたのですが、今年は大きく勝ち星を減らしています。4位ミスチヴィアスアレックスは日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されている新種牡馬。大種牡馬イントゥミスチーフの息子で、スピードを活かして大健闘しています。5位パイロは毎年安定して好成績を挙げています。新馬戦-もちの木賞を連勝したパイロマンサーが代表格です。