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 日本バスケットボール協会(JBA)は12月8日、伊藤拓摩強化委員長による『FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window1』を振り返るメディアブリーフィングを実施した。

 2年ぶりの代表招集ながら2戦ともスターターを任された齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)について聞かれると、伊藤氏は「今年のBリーグでの活躍が素晴らしいというところ、トム(・ホーバス)ヘッドコーチもそこを見られて評価している。ぜひ代表で見たいというところで合宿に来ていただきました」と、始めに代表招集までの経緯を説明。「本当に練習でも素晴らしい活躍をしていたので、スタートを自身で勝ち取ったという印象です」と、その実力に太鼓判を押した。

 今後のWindowで待ち受ける中国代表(FIBAランキング27位)、韓国代表(同56位)との戦いについては、どちらも「サイズがある」ため「選手選考の部分から変わってくるんじゃないかなという風にも思います」と、メンバー変更の可能性があることをを示唆。韓国戦では伊藤氏自身が代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーを務める長崎ヴェルカ所属のイヒョンジュンを「一番のキープレーヤーになる」と警戒した。

 韓国代表のイは、11月28日に中国代表戦でワールドカップ予選記録となる3ポイント9本の成功を含む33得点を挙げている。伊藤氏は7日に行われた『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON』B1第12節の越谷アルファーズ戦でも活躍する同選手を見ながら、「どの選手が彼に一番いいディフェンスをするか、2月に向けて見ておかないといけないね」と、アシスタントゼネラルマネージャーと冗談半分で話していたといい、「韓国に勝つうえで、彼をどのように止めるかというのは確実にキーになる」と、あらためて強調した。

 また、女子日本代表HCのコーリー・ゲインズ氏を男子日本代表のコーチングスタッフに追加召集したことについては「緊急の措置」であったとのこと。代表コーチはリーグ戦を戦うクラブのコーチのように現場に立つことが少なく実践的な経験が少ないため、「2月から始まる女子のWindowに向けて(感覚を)研ぎ澄ませたい」というゲインズ氏の意向もあったと明かした。

 ワールドカップ予選Window2では、2026年2月26日に中国、同3月1日に韓国と対戦。いずれもホームの沖縄サントリーアリーナで開催される予定だ。

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