5回中山開催の2週目。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。じっくりと成長を待った馬たちの初陣に注目だ。【12…

 5回中山開催の2週目。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。じっくりと成長を待った馬たちの初陣に注目だ。

【12月13日(土) 中山芝1800m】

◆セツナサ(牡、父サートゥルナーリア、母ホロロジスト、美浦・武井亮厩舎)

 昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は2億3100万円(税込み)。母はアメリカのダート重賞を3勝している。当初は夏場のデビューを目指していたが、じっくりと成長を促した。再々入厩後はウッドチップコースで順調に追い切りを消化。先週はポリトラックコースで古馬と併せて先着している。「まだ動き切れていないところはあるけど、ずいぶんと良くなっている。心肺機能が高いし、素材はいい」と武井亮調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。

◆セットエトワール(牝、父シルバーステート、母セブンスセンス、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 伯父にシックスセンス(京都記念のほか、皐月賞2着、日本ダービー3着、香港ヴァーズ2着など)やデルフォイ(京都新聞杯2着)がいる。「体質の弱さから時間がかかった。なかなかピリッとしてこなかったけど、追い切るごとに良くなっているし、まだまだ変わってきそう。だいぶ動けるようになってきたし、実戦の軽い芝で良さが出そうなイメージです」と鹿戸雄一調教師。鞍上は荻野極騎手が予定されている。

◆ブラッキッシュ(牡、父キタサンブラック、母シネマトグラフ、美浦・木村哲也厩舎)

 祖母は米G1を3勝。伯母にパシフィックギャル(フラワーC2着)、伯父にサトノソルタス(金鯱賞2着、共同通信杯2着)がいる。「コンパクトな馬体だけど、バランスは悪くない。カイバの食いなども含め、しっかりとしてくれば良くなりそうです」と太田調教助手。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

【12月13日(土) 中山ダート1800m】

◆フォルマシオン(牝、父オルフェーヴル、母カルマート、美浦・菊沢隆徳厩舎)

 母は紫苑Sの勝ち馬。近親にプリサイスマシーン(重賞4勝)がいる。「500kg超えの大柄な牝馬。気持ちの部分には牝馬らしい繊細さがある。まだ手前の替え方など器用さに欠けるけど、心肺機能は高い。パワー型でダートの中距離が良さそうです」と菊沢隆徳調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。

(取材・文:竹之内元)