先々週、11月25日に社台スタリオンステーションから2026年シーズンの種牡馬種付料が発表され、キタサンブラックとイ…
先々週、11月25日に社台スタリオンステーションから2026年シーズンの種牡馬種付料が発表され、キタサンブラックとイクイノックスの父子が2500万円で2025年シーズンよりも500万円アップとなっている。
現2歳世代でフェスティバルヒル(ファンタジーS)、ジャスティンビスタ(京都2歳S)といった重賞勝ち馬がいるサートゥルナーリアは2025年シーズンから据え置きの1000万円。供用が開始された時の種付料が600万円だったので、それを考えると1.6倍ほどの上昇になっているが、この世代の活躍でより注目を集めることは間違いないだろう。
【12月13日(土) 阪神芝1800m】
◆ダノンハドソン(牡、父レイデオロ、母ダノンチェリー、栗東・池江泰寿厩舎)
半姉ダノンホイットニー(父ミッキーロケット)は現4歳で芝中長距離で4勝を挙げており、おじには東京盃など、ダート重賞で3勝を挙げたドンフランキー(父ダイワメジャー)がいる血統。
12月4日のCWでの1週前追い切りでは新馬と古馬1勝クラスとの3頭併せ。3頭団子でのゴールではあったが、その中では脚色が目立っていたし、6F81.5秒、3F36.3秒、1F11.3秒と時計も優秀。この動きなら初戦から楽しみだろう。鞍上はC.デムーロ騎手が予定されている。
【12月14日(日) 阪神芝1400m】
◆テイエムスティール(牝、父リアルスティール、母マルキーズ、栗東・高橋一哉厩舎)
母系には2020年小倉大賞典を制したカデナ(父ディープインパクト)や2009年京王杯SCを制したスズカコーズウェイ(父Giant's Causeway)がいる血統。2024年北海道セプテンバーセールにて、400万円で落札されている。
本馬は11月14日にゲート試験を合格しているが、この時の動きが上々。その後はCWと坂路を併用して調整が進められているが、12月3日のCW1週前追い切りが秀逸。新馬と古馬1勝クラスを追走する併せ馬だったが、それらの内から突き抜けて最先着。6F82.2秒は水準程度の時計だが、ラスト1F11.1秒は素晴らしい。鞍上が軽量の田山旺佑騎手(レースでも騎乗予定)ではあるが、追ってしっかりしていた。「折り合って走ることができるので、ペースが落ち着きやすい新馬戦でも心配はないですね」と高橋一哉調教師の期待も大きい。
◆ゼフィルス(牝、父シスキン、母ケアレスウィスパー、栗東・橋口慎介厩舎)
母系にカンパニー(父ミラクルアドマイヤ)、トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)といったGIホースがいる血統。本馬は2024年セレクトセール1歳にて、4000万円で落札されている。
「5月下旬にゲート試験を合格して、7月デビューの予定で栗東で順調に追い切りを消化できていたのですが、骨膜の影響があって、一旦休ませることになりました。その当時から動きは良かったですね」と橋口慎介調教師。12月3日のCW1週前追い切りはレースで騎乗予定の松山弘平騎手が騎乗。古馬1勝クラスと古馬2勝クラスとの3頭併せだったが、最先着で6F82.7秒、1F11.3秒。もともと動いていたというだけあって、今回の在厩では決して追い切り本数は多くないが、すでに動ける態勢は整っている。
【12月14日(日) 中京ダート1800m】
◆フィサブロス(牡、父レイデオロ、母アンジュエ、栗東・橋口慎介厩舎)
半姉に同厩舎で管理され、レディスプレリュードを勝ったレーヌブランシュ(父クロフネ)がいる血統。その他にも厩舎で管理されているきょうだいが多い血統だが「ムチムチした体つきはパフに似ていますね」と橋口慎介調教師。
12月3日は2歳未勝利2頭とCWでの1週前追い切り。レースでも騎乗予定の斎藤新騎手が騎乗していたが、最後方から追走して大きく先着。時計は6F83.8秒、3F38.9秒、1F12.4秒と数字的な派手さはなかったものの、動きはしっかりしていた。
(取材・文:井内利彰)