生源寺龍憲が8日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式に登壇した。総合的に優れたプレーヤーに贈られる「オールアラウンドラ…
生源寺龍憲が8日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式に登壇した。総合的に優れたプレーヤーに贈られる「オールアラウンドランキング賞」と、今季に新設され、来シーズンから従来の賞金に替わり年間タイトル等の指標となる「ポイントランキング賞」を受賞した。
今季は開幕戦「東建ホームメイトカップ」でのプロ初勝利を含む2勝を挙げ、シーズンを通してツアーをけん引した。賞金ランキングは2位で終えたものの、大会ごとの賞金差に左右されないポイント制で“初代王者”に輝いた。「いいシーズンだったと思う。もっともっと上を目指せたかなと感じる点もあるので、来季に向けて準備していきたい」と話した。
喜ばしいとする一方で、表情はいまひとつ晴れない。前週の国内最終戦「日本シリーズJTカップ」は欠場し、来季米ツアー出場権を懸けた2次予選会に挑戦した。4日間72ホールの争いを初日首位で発進したものの、2日目以降にスコアを落とし、今週11日(木)からの最終予選会には進めなかった。「本当はアメリカにいる予定だったので…」と表彰式の参加は想定していなかったという。
シーズン中も予選会に照準を合わせていただけに悔しさが募る。「今年はQTに向けて1年かけて準備をしてきた。セカンドに出られたのは良い経験。来年以降もチャンスがあればどんどん行きたいと思っている」と話した。
海外のプレーヤーと競うなかで手応えもあった。「(海外のレベルについて)イメージとのギャップはなかった。ファイナルに出ていないので何ともですけど、日本ツアーとのレベルの差はあんまり感じなかった」と言う。「自分の準備次第だと思う。しっかり準備をすれば、いい結果になるんじゃないか」と次なる挑戦に視線を向けた。
来季は「まずは(海外)メジャーに出たい。メジャーに行かないと、セッティングとか、分からないこともたくさんあると思う。そういうフィールドに出て自分がなにを感じるか興味がある」と、大舞台での経験を糧にしたい。オフ期間中は、一年を通して戦うための体力トレーニングに重点を置きつつ、欧州やアジアンといった海外挑戦も視野に入れる。鍛錬の冬がやって来る。(編集部・合田拓斗)