来季が就任3年目となる阿部監督がいかにチームをまとめていくかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAn…

来季が就任3年目となる阿部監督がいかにチームをまとめていくかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人はここまでチームを長く支えてきた岡本和真がメジャー挑戦。絶対的な4番を欠く中で来季いかにV奪回に臨んでいくのか、どう必勝オーダーを組んで、今季圧倒的な差で優勝を果たした阪神に迫っていくのか。今から関心が高まっている。
【巨人来季構想】キャベッジ残留決定
︎外野の布陣はどうする
︎岡本の穴は”岸田を活かすべき
︎その理由は…”高木が考える巨人の外野手構想と岡本の穴について語る!【プロ野球】
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月7日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人来季構想】キャベッジ残留決定!!外野の布陣はどうする!?岡本の穴は“岸田を活かすべき!!その理由は…”高木が考える巨人の外野手構想と岡本の穴について語る!【プロ野球】」と題した動画を更新。巨人の来季布陣、オーダーに関して独自の考察を加えている。
まず今季チームトップの17本塁打、51打点をマークしたトレイ・キャベッジの残留が決まったことは朗報としながら、外野布陣に関しては、FA加入した松本剛をセンター、キャベッジがライトと予想しながらレフトに「丸とかになるかな」とほかにも佐々木俊輔など含め、競争になると話した。
また今季、攻守に貢献した岸田行倫に関しては「彼のバッティングというのは使えるし、外したくない」と高く評価。
今季プロ8年目、29歳シーズンとなった岸田は捕手陣ではチームトップの87試合に出場、打率.293、8本塁打、39打点とキャリアハイの成績を残した。侍ジャパン日本代表のメンバーにも選出されるなど大きく飛躍した1年となった。
この岸田に関して、高木氏は「余裕があるんだったらキャッチャーに専念させたいけど アマチュアのときはサードをやっていた」として、「バッティングを活かすならサードをやらせてもいいぐらいだよ」とコメント。その上で「そしたら俺は岸田が4番でもいいと思う」と推薦。
もしくは「サードは…となるんだったら、リチャードをサードにして岸田をファースト」と打撃を活かすためにサード、もしくはファーストコンバートを勧める。
背景には岡本という大きな穴が抜けたチームの危機的状況があるとして「ジャイアンツ(ファン)は寂しいかもわからないけど、つなぎの4番でいい」とコメント。限られた人材の中で柔軟に起用、構想を考えていく必要があると指摘した。
その上で“岸田4番”の効用に関しては、強打者キャベッジをオーダーに柔軟に組み込める、「エンドランは仕掛けられるし」と、阿部慎之助監督の采配にも自由度が高まるとした。
何よりも絶対的な4番不在を、みんなでつないでいく形にすれば、若手にもプロスペクトが多いチームで様々な選手を起用できるとした。
動画の中では、本来は岸田は正捕手として起用したいところとしながら、「彼のバッティングを活かすのであれば」、様々な選択肢を考えていく必要があると訴えた高木氏。
今季のチームではFA移籍してきた甲斐拓也、岸田、大城卓三、小林誠司といずれも1軍で活躍してきた捕手たちの“捕手渋滞”も指摘された中で、いかに阿部監督が勝てるチームに結び付けていくか。オフの補強の行方含め、引き続き注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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