藤岡裕大(手前)の同点3ランに狂喜乱舞のロッテ・ベンチ(C)産経新聞社 サッカーJ1昇格プレーオフ準決勝が12月7日に各…

藤岡裕大(手前)の同点3ランに狂喜乱舞のロッテ・ベンチ(C)産経新聞社

 サッカーJ1昇格プレーオフ準決勝が12月7日に各地で開催された。J2リーグ3位のジェフユナイテッド千葉は、ホームのフクダ電子アリーナで同6位の大宮アルディージャに対して、3点ビハインドをひっくり返す4-3の大逆転勝ちを収めた。

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 千葉は後半3分までに3失点。ホームスタジアムにも沈滞ムードが漂った。しかし、同16分にトップチームデビューとなる17歳のMF姫野誠を最初の交代カードで切ると、流れが変わった。後半26分に右サイドからのクロスにFWカルリーニョス・ジュニオールがボレーで合わせ、まずは1点を返した。

 後半32分にはMFエドゥアルドが強烈なミドルシュートを突き刺して1点差に詰め寄った。さらに同38分、千葉はカウンターから姫野が独走し、ループシュートを決めて3-3の同点に追いついた。

 引き分けでもシーズン上位クラブが勝ち抜けるというレギュレーションだったが、これで終わらない。4分後の後半42分には、CKからDF河野貴志がゴールを決め、4-3と試合をひっくり返した。

 まさに「フクアリの奇跡」と呼べる劇的な展開で、決勝進出を決めた千葉。この“余波”は大きく、Xのトレンドには「幕張の奇跡」が入った。「幕張の奇跡」は、同じ千葉に本拠地を構えるプロ野球のロッテが2023年に起こしたものだ。

 同年10月16日のクライマックスリーズ(CS)ファーストステージ第3戦。ソフトバンク相手に延長10回に3点を先取され、万事休すかと思われたその裏に、藤岡裕大が起死回生の右越え同点3ラン。最後は安田尚憲がサヨナラ安打を放った。

 ともに0-3から大反撃し、最終スコアは4-3。SNS上では「千葉相手にで0-3は何かある」「千葉ってすごいな」「なんて試合だ!!」「やはり幕張の奇跡を思い出す」「ホームランのないサッカーで3点先制された後に4点まくるってホント凄い」といった驚きの反応が相次いだ。

 2年前のロッテはCSファイナルステージで、リーグ王者のオリックスに敗れた。一方の千葉は、13日に再びフクダ電子アリーナで徳島ヴォルティス(J2リーグ4位)を迎え撃つ。ミラクルの勢いのままに、2009年以来、17年ぶりのJ1昇格を決められるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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