現地12月7日、オランダ1部(エールディヴィジ)の第15節が行われ、NECナイメヘンが敵地でフォレンダムとの3−2のシ…
現地12月7日、オランダ1部(エールディヴィジ)の第15節が行われ、NECナイメヘンが敵地でフォレンダムとの3−2のシーソーゲームを制した。決勝点を挙げたのは“佐野航大&塩貝健人”の日本人コンビだった。
10月5日の第8節から4戦未勝利(3分け1敗)の苦しい時期を過ごすも、11月9日の第12節から3連勝をマークしたNEC。第13節には敵地に乗り込み、上位フェイエノールトとの試合を4−2と物にするなど、調子を上げてきた。フォレンダム戦では佐野がダブルボランチの一角に入り、小川航基もFWでスタメン出場した。
試合は目の離せない展開となった。前半終了間際にPKを決められたNECは、後半開始早々に追い付き、後半29分に逆転。しかし、後半45分にセットプレーから同点ゴールを許して2−2となった。
引き分けムードの漂う中、22歳と20歳の日本人コンビが輝きを放つ。相手GKのクリアボールに対する競り合いからこぼれたボールに佐野が反応し、ボールに触る前に首を振って状況を瞬時に判断。センターサークル内でバウンドしたボールを自身の背後に引っ掛けるようにしてコントールしながら自分もスムーズにターンし、一気に相手を抜き去った。そして前方、相手ボックス内へ丁寧にスルーパスを送った。
走り込んだのは、後半20分から小川に代わって出場していた塩貝だった。パスを受けられるスペースを確保するようにして走り、ゴール右からニアサイドを打ち抜いてゴール。後半アディショナルタイム6分での劇的な勝ち越し弾となった。
■「日本人ホットラインきたーーーー!!」
この佐野&塩貝で決めた劇的ゴール&劇的勝利に対して、SNS上には「佐野航大&塩貝健人で決めた!!!!日本人ホットラインきたーーーー!!」「佐野さんと塩貝さんがなんとかしてくれる!!「佐野のターンで相手吹っ飛んで塩貝が冷静に流し込みとかエグすぎる」「塩貝の決定力 佐野航大の上手さよ...」と脱帽の声。さらに「W杯サプライズあるな」「ワールドカップのメンバーに入れてほしいね」「佐野航大22歳、塩貝20歳なの楽しみすぎるな」と彼らの未来を期待するコメントも多く寄せられた。
勝利したNECはリーグ戦4連勝をマークして3位を堅守。佐野は今季リーグ戦で2アシスト目、塩貝は6ゴール目となった。ワールドカップ北中米大会で、日本代表はオランダ代表と同じグループに入ったが、オランダの地で躍動する若き日本人コンビの活躍から目が離せなくなっている。