米野球殿堂は7日(日本時間8日)、選考委員会が選出する現代期(1980年以降)の野球殿堂入り選手を発表し、偉大な実績を残…
米野球殿堂は7日(日本時間8日)、選考委員会が選出する現代期(1980年以降)の野球殿堂入り選手を発表し、偉大な実績を残しながら禁止薬物使用のスキャンダルがあったバリー・ボンズ元外野手(61=ジャイアンツ)、ロジャー・クレメンス元投手(63=ヤンキース)の2人は候補入りしたが選出されなかった。
選考は委員会16人の投票で決まり、選出には75%以上の得票が条件だが、ボンズ、クレメンス両氏は5票未満の得票に終わった。今年の候補は8人で、選出されたのはただ1人、ジャイアンツなどで活躍し二塁手の史上最多本塁打の記録を保持するジェフ・ケント氏(57)だった。
ボンズ氏は762本塁打の史上最多本塁打記録を持ち、クレメンス氏も歴代9位の354勝、同3位の4672奪三振、サイ・ヤング賞7度選出と、本来なら殿堂入り文句なしの偉大な実績がある。だが薬物スキャンダルで全米野球記者協会選出の殿堂入りは果たせず、同選考による選出では資格を喪失している。
2人は候補に名前が挙がるたびに、選考すべきとの声も出るなど議論になってきた。この日の選考発表前日には、ドナルド・トランプ大統領が「ロケット(クレメンス)は殿堂入りすべき。歴代最高の投手の1人だ」と、選出を後押ししていた。ボンズ、クレメンス両氏が次に候補に入る可能性があるのは2031年以降になるという。