【鹿島アントラーズvs横浜 F・マリノス 12月6日】 9年ぶり9度目の優勝は鹿島アントラーズ。最終節までもつれ込んだ柏…

鹿島アントラーズvs横浜 F・マリノス 12月6日】

 9年ぶり9度目の優勝は鹿島アントラーズ。最終節までもつれ込んだ柏レイソルとの優勝争いを鹿島が制した。

 守備でも献身的なプレーでチームに貢献したエース、レオ・セアラが2点を奪い、鹿島のペースだったが、5分のアディショナルタイムに天野純に1点を返されると、柏が勝っている状況に、引き分け(優勝なし)の危険な数分間を耐えなければならなかった。

 試合は無事終わった。

 26年ぶりに監督として鹿島に帰ってきた鬼木達は、その就任1年目で古巣に栄冠をもたらした。そして鬼木自身は複数クラブで5度のJ1制覇を果たした監督になった。

 「長い時間待たせてしまった」と涙したのはキャプテンの植田直通だが、鈴木優磨は必死の形相でプレーを続けて、顔をクシャクシャにして泣いた。三竿健斗サポーターの前に走り、絶叫した。

■「茨城県、サッカー王国!」

 今シーズン、鹿島が特別強かった印象はない。3連敗が2度、8回も負けたが、僅差の勝利が結果的に優勝に結びついた。前節の東京ヴェルディ戦もそうだった。

 試合前に鹿島に貢献したボランティアの表彰に姿を見せて記念写真の納まったジーコは、足が悪そうだった。それでも優勝が決まるとジャケットの下に鹿島の赤い優勝シャツを着て表彰台に向かい、笑顔でシャーレをあげた。

 3万7079人の観衆が入ったメルカリスタジアムは、今季ホームに最多の52万人を超える観客を迎え、1995年の最多入場者記録を2万人以上、上回った。

 最終戦セレモニーで祝辞を述べた大井川和彦茨城県知事は「茨城県はなんと、J1、J2同時優勝です!」「茨城県、サッカー王国!」と喜んだ。

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