今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している今井と村上(C)Getty Images 米球界の言わずと知れ…

今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している今井と村上(C)Getty Images
米球界の言わずと知れた盟主ヤンキースは、“ある計画”を画策している。それは今オフでの日本人選手獲得だ。
その影響力は計り知れない。大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希を相次いで獲得したドジャースが日本を中心としたアジア圏で莫大な収益を手にしているように、いまや日本人選手の獲得は、ビッグマーケットで存在感を示すための重要なファクターとなっている。
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ゆえにヤンキースも獲得に前向き、むしろ本腰を入れていると言っても過言ではない。2014年から約6年間在籍した田中将大(現巨人)を最後に日本人の所属はない名門だが、村上宗隆や今井達也など投打の有力選手がポスティングシステムを利用している今オフは、重要なチャンスと捉えている。
球団の動静は幹部たちの姿勢を見ても明らかだ。ニューヨークの日刊紙『Daily News』で「かつて我々のチームには日本人選手たちが何人かいました。彼らは素晴らしいキャラクターを持ちながら、同時に優れた選手だった」と語ったブライアン・キャッシュマンGMは、「日本から素晴らしい選手たちが来てくれることは、常に私たちにとってのプラスになる」と力説している。
当然ながらNPBからの挑戦にはリスクも伴う。生活環境がガラリと変化することを考えても、獲得した選手が大きな成功を掴むという保証が100%されているわけではない。
しかし、ヤンキースの事情を伝える『Daily News』は「ほぼ毎年のように日本人選手がメジャーリーグへ移籍するのが当たり前となった昨今は、あらゆる技術革新とスカウティング精度の向上によって、選手獲得を巡って失敗をするリスクは軽減されている」と指摘。その上で、球団の選手育成にも携わっているマット・ブレイク投手コーチのコメントを紹介している。
「我々は間違いなく日本のマーケットで存在感を示したいと考えている。近年、日本球界からは明らかに多くのタレントが渡米をし、彼らはメジャー球団、そして米球界を支えてきている。だから今年であれ、来年であれ、いい選手は獲得したい。我々が日本で再び強い存在感を示したいと考えているのは隠しようがない事実だ」
果たして、伝統のピンストライプのユニフォームに袖を通す日本人選手は現れるのか。“本気”になったヤンキースの獲得動向を興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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